インタビュー・体験談

トビタテ留学JAPANの制度を利用して、インドとパラグアイでインターンシップ!!

ポンディシェリという元フランス統治下の街に行ったとき

今回お話を聞いたのは、草野晴菜さん。

インドとパラグアイでのインターンシップを経験した後に、現在は投資用不動産の売買の仲介の仕事をしているそうです。

アニメやドラマ、映画を観ることが多いのだとか。知的好奇心が強く「どうしてそんなことをやっているの!?」と言われてしまいそうなことをよくしてしまうそうです。

現在働いている不動産関係の職場は、”自分がこの人達のために働きたいと思えるか”で判断し、就職を決めたそう。採用の過程で色々な方とお話しさせてもらう中でひとりとして惰性で働いている人がいなかったそうです。「~という目標があるから今ここで働いている」という目標を語ってくれる人が多くこの環境で働きたいなと思ったそうです。

このように周りの人とのつながりを非常に大切にしている草野さん。

ですが、海外インターンシップを経験する前後では、考え方に違いがあるそうなんです。いま持っている価値観の形成に大きく影響をした海外インターンシップはどのようなものだったのでしょうか!?また、そんなインターンシップによってどのようなことを学んだのでしょうか!?

ポンディシェリという元フランス統治下の街に行ったとき

このページの目次

インドでの営業インターンシップ

営業営業、ひたすら営業!

インドでは、現地にいる駐在の方のような長期滞在をされている方向けのフリーペーパーを発行している日系企業でインターンシップをしていました。企業にジョインをして、広告出稿の営業をしていました。3カ月間、「広告を出しませんか?」と片っ端から飛び込み営業をしまくりました。(笑)

社長は厳しい方でしたが、精一杯やりきった結果失敗したとしたら最終責任は取るから頑張ってこいと言ってくださっていました。そんな環境の中で、とにかく自分の足を使って動き回りました。定時が朝7時~夜10時。ひたすら飛び込み営業です。日によってまちまちですが、100件を目指せということもしばしば言われていました。

1日の流れとしては、朝6時半に起きて、朝食等の支度をします。出社して朝7時から10時まではメールの確認や1日の営業の計画を立てていました。その後11時~営業をかけて回ります。営業をしていくお店が閉まる、16時~17時くらいまで営業をして、オフィスに戻り事務的な作業をします。そして22時に日報を出して寝る、というような生活を送っていました。

: 雑誌のクオリティーチェックの様子

インドでのインターンシップをしようと思ったきっかけ

元々、海外インターンシップや研修事業を取り扱っている企業、タイガーモブでインターンシップをしていました。ですので日本にいるときから海外インターンシップを受け入れている企業との繋がりを持っていました。そしてタイガーモブでインターンシップをしていく中でずっとお世話になっていたのがそのインドの会社でした。

とてもハードな環境だということは知っていたので、少し怖さもありました。ただ、それ以上に否が応でも様々な情報に触れてしまう日本という環境を飛び出し、純粋に一つのことに集中してみたいという思いが強くなり、限られた時間の中で効率よく成長できる環境はどこかと考えた時に、インドが一番だと思い決断しました。

インドでのインターンシップで感じたやりがい

飛び込み営業に行った先で契約をすることができたら、広告用に写真を用意します。基本的には契約を取った後、写真をお店側自身で準備して頂いて、あとはメールで送ってくださいという流れが多いんです。ですがある時、シルクの製品などを扱う会社から、写真を撮りたいから来てくれと言う風に言われ、行きました。

なんとまさかの、私も商品の宣材写真に一緒に写って欲しいということでした。そして本当に自分が写った写真が広告に載ってしまったんです。(笑)その広告を見てお客さんが来たというような話も後々聞いて、草野さんと仕事ができて嬉しかったと言ってもらった時はすごく嬉しかったです。

また、広告をどういう内容にするのかということを一緒に話し合う機会もありました。きちんと関係性を構築していけば、そんな風に頼ってくれるし、相談してくれるんだなと感じました。

草野さんの当時の同僚

誓約には至らなかったのですが、今でも仲良くしている当時の担当の方がいます。ムンバイにあるブリューエリーにいた女性のマネージャーです。とても美味しいビールを作っているお店で、日本人はビールを好きな人が多いのできちんと宣伝をすればお客さんは来るだろうと感じました。そこで四季に合わせた広告内容の変化を自分で企画して持ち込んでみると、興味を持って頂きました。諸事情があり契約ができなかったのですが、その後も凄く親しくして頂きました。

ひとくくりでいうと営業という仕事をしていたのですが、それ以上に自分がどのような立ち振る舞いをするかであったりとか、どのくらい相手のことを思って行動できるか次第で、そのような良い繋がりを生むことができることを知りました。今でもInstagramやFacebookで繋がっていて、仲良くしていただいています。

仕事の中で大変だったこと

私がインターンシップをしていた企業は、インドの国内4か所に拠点を持って、フリーペーパーを発行していました。オフィスは2か所にしかなくて、オフィスが無い残りの2か所に関しては、出張という形で現地に行き、まとめて取材や営業をしていく感じで、インターンシップ期間の途中から私がそのオフィスを持たないエリアの担当になりました。

宿はとってあるからと言われて、ひとりで現地に向かい、インド人のご家族のお宅に泊まらせてもらいました。現地にひとりで行って、ひとりで起きて仕事して、ひとりで営業行って帰ってきてひとりで…という感じでとにかく寂しかったです。「今世界中でこのエリアで営業をやっている日本人って私だけだ…」と思いながら泣きながら営業していました。(笑)

バンガロールの街並み

インターンシップを経験したことで感じた変化

本当に仕事が大変で、仕事漬けの毎日を送っていたのですごくタフになったなと思います。このくらいのことなら全然できると考えられる、できる幅が広がった感じがしています。仕事に対して責任を持てということを常々言われていたので、中途半端に仕事をするとすごく怒られました。

社長は仕事に対して物凄く真剣な方だでした。クライアントに迷惑をかけないことや、期限を守る、言われたことをきちんとやることなど基礎的な部分をみっちりたたきこまれたと思います。でも息を抜くところはしっかり息を抜くといった感じで、メリハリの部分はすごく身に付いたなと思います。

パラグアイの飲食店でのインターンシップ

”よくわからない国”パラグアイに行こうと思ったきっかけ

元々は半年間まるまるインドでインターンシップをする予定でした。ですが、急遽予定を変更して3ヵ月間パラグアイに行くことにしました。私が当時パラグアイについて調べようとしたとき、ほとんどパラグアイの情報は出回っていませんでした。

写真を調べても国内の写真は入手できなくて、ブラジルとの国境の写真だけ表示されるような、そんな状態でした。私の友人にパラグアイに行ったという人がいて、話を聞くうちに興味が沸きました。

インドでのインターンシップの留学計画でトビタテ留学JAPANの審査に合格をし、採択された後にパラグアイに行きたいと思うようになりました。ですのでインドでインターンシップをしながら、トビタテの変更申請を作成し、提出していました。

友人がパラグアイはすごく良い国だと言っていました。私はよく知らない、よくわからない国に行ってみたいと思うタイプなんです。「名前を聞いたことはある気がする」くらいな感覚の国に興味を持ってしまいます。(笑)

そして、実際に行ってみないと分からないことがたくさんありそうだと思いました。日本人が全くいないということはないと思いますが、パラグアイで何か活動をしている日本人は少なかったと思います。だから自分がパラグアイに行って、パラグアイがどのような国なのか説明できるようになりたかったんです。そんなことができたら面白いと思いました。

そこで、スペイン語もあまり分からない日本人がパラグアイで働ける場所を探しました。ですがなかなかなくて、偶然見つけた日本料理のレストランに連絡をしました。その日本食レストランに受け入れをしていただいて、働き始めました。スペイン語を話すのはまだ難しかったので、基本的にはキッチンで周りのパラグアイ人と一緒に料理を作っていました。

旅行で行ったイグアスの滝

パラグアイでのインターンシップのやりがい

パラグアイ人と一緒に料理を作っていたのですが、自分は言葉が喋れないのでどうしようかなと考えていました。インドの時は英語が通じましたが、パラグアイではどれだけボディーランゲージで自分の意志を伝えられるかが大事でした。でもそのようにボディーランゲージで意志が伝えられるようになると、チームワークの構築ができてくるようになりました。

レストランなので、注文が入って料理を作っていきます。次何をしなければならないのか、何が必要で、どうすべきなのかを常に考える必要がありました。そうした中でだんだんと「これね!もうやっといたよ!」という風に先回りして仕事ができるようになっていきました。言葉が通じなくても、見て覚えて、うまく工夫して実践するのがゲームのようで面白かったです。

パラグアイでのインターンシップで苦労したこと

ボディーランゲージである程度の業務はこなせるようになったとはいえ、言葉の問題には苦労をさせられました。正直いま振り返ると、本当によくあの状態でパラグアイに行ったなと思います。スペイン語は全く話せないのに、夜中に着く飛行機に乗って行き、両替からタクシーの手配まですべて自分でやらないといけませんでした。

自分は果たしてホテルまでたどり着けるのか…と思いながら飛行機に乗っていました。その時は偶然隣に座っていたコロンビア人が英語を話せたので、その方に助けていただき、無事ホテルにたどり着くことができました。

パラグアイに着いた当初は、挨拶とありがとうが言えるかわからないくらいのレベル感しかで言葉が話せませんでした。本当に苦労しました。自分で勉強しつつ、教科書には載っていないような、いわゆる”話し言葉”を覚えることに集中していました。会話の中で、相手が何を言っているのか想像しながら話し、そうやって日常の中で勉強をしていました。

パラグアイでのインターンシップ経験によって感じる変化

やはり、パラグアイに行く前は言葉が通じない人とコミュニケーションを取ることにハードルを感じていました。ですが、ボディランゲージをうまく使ったり、笑顔を絶やさないようにしていたりと、工夫次第で思った以上にやっていけることを知りました。とりあえず現地に行ってしまえば案外何でもできてしまうと思いました。とりあえずやってみよう、飛び込んでみよう、と思いきることができるようになりました。

総じてインドではではビジネス的な部分、パラグアイではコミュニケーションの仕方などを学びました。3ヵ月ずつふたつの国でタイプの違う働き方をして、学んだことも違い、バランスがとれていたなと思います。

インドとパラグアイ、現地での生活

自分の身を守る!~インド編~

どの国に行っても変わらないと思うのですが、インドの中でも場所によって治安の良し悪しや危険か否かには違いがあります。本当にここは危ないという場所も中にはあります。デリーなどは比較的治安がよくないとよく言われるのですが、自分は比較的治安がいいところに住んでいました。

自分の身を守るために何をしなければいけないかは常に考えていました。当たり前のことなのですが、露出を控えたり、お金をなるべく持ちすぎないようにしていました。

自分の身を守る!~パラグアイ編~

パラグアイでは、持っているのが綺麗な財布だと狙われやすいという風に現地のことに詳しい方から聞きました。だから自分がもともと使っていた綺麗な財布を使わずに、できるだけ汚い財布を持ち歩くことにしていました。とにかく現地のことをよく知る人からの助言をきちんと守るようにしていました。

また、パラグアイにいる間に2週間くらい周辺国を旅行しました。ボリビアに行ったときに、すごく標高が高いところからくバスで15時間くらい下っていきました。

南米とはいえ標高が高いところは寒いので降りるにつれて温かくなっていきます。そんな状況でバスにも乗れてもう安心だと思って眠ってしまい、目が覚めると、なんとバスが止まっていました。

外は真っ暗で様子がわからないし、何事かなと思っていました。お金とかとられるんじゃないかと少し怖かったです。自分の荷物を気にかけながらしばらくし、明るくなってよくよく見るとすごい渋滞ができていました。聞いてみると、山の中で土砂崩れが起きて、通行止めになっていたようです。

寒いところから乗っていたバスで、エンジンを入れると暖房が入るという仕様のバスでした。暑かったです…(笑)9時間そこで足止めをくらって、無事に目的地までたどり着きましたが、乗り継ぎで考えていたバスには当然乗ることができず、バス停からタクシーで宿まで向かいました。

インド、パラグアイの食べ物事情

インドにいた時でいうと、ドーサという食べ物がおいしかったです。クレープ記事を発酵させたようなものなのですが、焼き方に種類があり、ホットケーキのように少し厚めの生地でふわふわしているものと、薄目でパリパリしているものがありました。自分はパリパリしているものの方が好きで、ほんとうに美味しかったです。手でちぎってソースに付けて食べていました。

インド料理 ドーサ

パラグアイ料理は素朴なものが多い印象でした。クレープ生地のようなものににお肉を包んであげるのがポピュラーで、よく食べていました。基本的に好き嫌いは全然ないので、何でもとりあえず口に入れていました。(笑)

休日の過ごし方

パラグアイでは、青年海外協力隊の一員として来られている方がいて、休みの前日などは夜どおし飲み明かすということもしばしばありました。そんな人達とスポーツをしたりとか、弾丸でイグアスの滝に行ったこともありました。また、働いていた日本食料理屋さんの上の階が宿になっていたので旅人さんと仲良くなって、一緒に遊びにいくこともありました。

ボリビアのウユニ塩湖

インドやパラグアイでのインターンシップを通して学んだこと

海外インターンシップを通して変化した、価値観

元々、仕事など、活動的である自分に価値があると思っていました。インドに行く前は本当にいろいろやりすぎていたと思います。インターンシップや社団法人やアルバイトなど、毎日カレンダーを確認しながら「今日はどの団体のどんな活動だっけ!?」というような日々を繰り返していました。自分はいまこんな組織の中で、こんな役職について働いているというステータスが無いと不安に感じてしまう自分がいました。

でもインドとパラグアイに行ったときに、「いや、そうじゃないな」というふうに感じました。仕事はもちろんやりがいのあることを一生懸命やりたいけれど、人間らしくというか自分らしく生きていくことを実践していくことが大事なんじゃないかと考えるようになったんです。就職という観点でいうなら、大企業に行くことももちろんいいことだし、以前は自分もそれが善だと考えていたこともありました。でも、もっと人生において大事なことってあると思うようになりました。

今後の目標

素敵な人達との繋がりをさらに価値化していきたい

人生において、自分の周りには尊敬できるような素敵な人たちがたくさんいるということを実感しています。そんな素敵なひとたちに囲まれながら、素敵な人たちとの関係によってお金を生みだし、循環させていく方法はないかなと思案しています。

具体的に何をしたらいいのかはまだ分からないのですが、今まで自分のステータスを大切にしていた時も、たくさんの尊敬できる人と出会いがありました。しかし環境やなどによって疎遠になってしまうことが多くありました。でもそれってすごくもったいないと思います。これから自分のなかで色々な事を定義しなおして、こうやって生きていこう、この生き方が自分には合っているというものを探しながら、そこからお金を生みだしていけると嬉しいなと思っています。

ボリビアのウユニ塩湖②

海外インターンシップ、迷ってる人にひとこと!

迷っているなら、直感に従った方がいいと思います。海外インターンシップに行こうかと考える人は、自分の生き方に考えを巡らせる人だと思います。そこでうじうじ考えるなら、「本当はどうしたいのか?」ということを考えてみるといいと思います。そしてそのやりたいことって結構自分が最初に抱いた直感なことが多いんですよ!

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