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行ってみたら仕事が無かった…ガーナで経験した困難、そしてそこからの挑戦

今回はガーナの村で生活をしながらインターンシップを行っている大学生、梅村さんにお話しを伺いました。

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まずは大嫌いな英語を勉強しよう

自己紹介をお願いします!

滋賀大学4年の梅村隆司と申します。ゼミでは企業の価値評価やプロジェクトの評価を主に専攻しています。

今まで、正直高校でも英語を全然勉強していなくて、ガーナに来る前に1年間くらい一生懸命英語を勉強してある程度喋れるようになってから来ました。食べることが好きで、その延長で食に関する活動がしたいと思っています。かつ、これから就職先を考えた時、日本の国内のマーケットは縮小していくと思っていて、今後成長をしていきそうなアフリカに行ってみようと思いました。

企業の価値評価って具体的にどういうことなんですか?

企業の価値評価の仕方は、企業の財務諸表を用いて分析すると、企業の株価の適正価値というものが分かります。プロジェクトに関しても、将来の収益の潜在価値を評価することができます。それらを使って具体的に金額ベースで導いていきます。将来いくら儲かるのかを具体的な数字ベースで求めないといけないのですが、自分は日本にいた時に海外の現状をあまり知らなくて、本当にこの数値でいいのかなって全然自信がありませんでした。

実際に来てみた所感としては、ガーナはよく「インフラ環境が良くない」と言われますが、電気はどこでも通ってます。人に関しては言い方が少し悪いですが、怠けている人と、集中力が全然続かない人が多いですね。約束も結構破りがちであるとか、やはり日系企業の進出後苦労するんだろうなということが結構見えてきました。現地の人たちの人柄というものは見えてきました。

1年間英語を勉強されたとのことですが、どのようにして勉強されたのですか?

1年間英語を勉強する中で、集中して英語に取り組んだのが約2カ月間のセブ島での語学留学です。そのセブ島での語学留学をして一気に人と喋れるようになりましたが、その学校に入るまでは、勉強したといっても僕は本当に英語が大嫌いでゼミの勉強ばかりしていました。正直セブ島に行くまでは英語の第5文型も理解していない状態でした。TOEICの問題とかも感覚で解いていました。そこで、セブ島に行くまでに文法を固めてからいこうと思いました。

本当に、分詞構文とかの意味も全然分かりませんでした。(笑)そんな状態でしたが何とかなるもんですね。(笑)

セブ島の語学学校はどのような感じだったのですか?

スパルタコースというコースに参加をしたのですが、学費で言うと2カ月間で35万円くらいかかりました。航空券はLCCを利用しました。

ただ僕はお酒が凄く好きなのですが、スパルタコースは平日が外出禁止でした。門限を破るとペナルティで5点の罰点を受けます。そして罰点10点で強制退学なんですよ。

そのようなルールがありつつも、やはりクラブ等に行きたかったので、毎週末友達と飲みに行っていました。他にも島に遊びに行ったりなどとしていたら、2カ月間で17万円使ってしまいました…。他の友達は5万円とかだったのに、自分は少し使いすぎたかなと思います。

具体的にどのような授業だったのですか?

授業は8コマあるのですが、8コマ中4コマは先生と1対1で話すという感じでした。その4コマもひとつひとつ授業内容が決まっておりまして、ライティング、リーディング、スピーキング、リスニングという感じです。

大体1コマあたり55分あって1ヵ月目はきちんと教科書に沿って授業が進められていたのですが、スピーキング能力向上に力を入れたく、先生にお願いをして、2カ月目からは先生との対話ベースでの授業が多くなりました。先生は基本的に凄く優しいです。日本人を好きな人が多くて、日本人ということだけで凄く好待遇だったと思います。

入学するときに、テストを受験して、自分のレベルに合ったクラスからスタートするのですが、ライティングが40点、スピーキングが60点分ありました。最初のテストは本当にに散々な結果でした。また進級のテストが月に1回しかないので、最終的に真ん中くらいのクラスで終わったのですが、もう少し入学前に話す練習をしてから行けばよかったと思います。入学のテストで、携帯電話を持っている女の子の絵について説明しなければならず、「女の子が可愛い」などとしか説明できなかったんですね。出題者側は、もっと複雑な英語を利用して説明して欲しかったと思うのですが、恐らくそこで減点をくらったんだと思います。

入ってから気付いたのは、日本人でも結構スタートのクラスに差がありまして、元々しっかり勉強をしてから来た人は、入学試験でもある程度ぺらぺらと説明が出来て、はたまは下の方の人は、文法ってなに?という感じでした。ですので、ある程度中学高校で英語を学んできた人は、入る前にスピーキングの練習はしておくべきだと思います。そうすれば自分の習熟度にあったクラスから始められると思います。逆に中学や高校で全然勉強をしなくて、また大学にも行かなかったような人でも、同じようなレベルの人はたくさんいるし、自分のレベルに合ったクラスで勉強することが出来るので、心配ありません。

日本人向けの語学学校なのですか?

いえ、僕が通っていた語学学校は日本人が大体4分の1、韓国人が4分の1、残りは中国や台湾、ベトナムの人という感じでした。

仲介業者にお願いをして入学をしたのですか?

そうですね、直接入学ということ自体そもそもあまりなくて、仲介業者にお願いをして入学をしました。

海外で食に関して考え、行動してみたい…選んだのはガーナ!でも…

現在ガーナで行っているインターンシップについて教えて下さい

今は、NGOの団体で、青年による持続可能な農業を支援するような組織にいます。その法人が今具体的に行っていることが、モリンガという青汁のようなものの栽培です。タンパク質が豊富で、青汁とは少し違ったものです。また育てやすいのも特徴です。今はそれを栽培するのがメインのようです。

ただ僕は来る前に灌漑農業関連、つまり少ない水で野菜を育てることに興味がありまして、それが出来るよという風に説明されて来ました。またそれらに関して営業が出来るよという風に言われていました。ただ、実際に来てみると、村に連れていかれて、モリンガを育てる農家になりました。

しかもその仕事が、1週間で植え終わってしまいます。もう少しでガーナへ来て3カ月くらい経つのですが何も仕事が無くて、だから自分で何かしないといけないなと思っていました。電気は通ってるし、インターネット環境もしっかりあるので、ガーナの統計資料を参考にしながら、そこにある問題点に着手したいなと思っています。

そのNGO団体というのはどのようにして見つけたのですか?

本当は、有給のもっとしっかりとしたものをインターネットで探していたのですが、ガーナで絞って探したところ、パン屋さんの運営くらいしか見つかりませんでした。その他のものは仲介手数料が凄く高くて、半年で50万円とかしました。少しおかしいなと思ったし、パン屋さんのものであっても仲介手数料が10万円もかかります。自分が1番やりたいと思っていた事業内容も無くて、そんなインターン先に行っても意味が無いな、と思っていました。

そんな時にアフリカ経済を専門にしている友人がいまして、その彼に「僕はガーナで栄養改善系の活動がしたいのだけど」と相談をしたところ、丁度いい受け入れ先を知ってるから紹介してやるよ、ということで紹介してもらいました。

NGOの職員は日本人なのですか?

いえ、日本人はひとりもいなくて、全員ガーナ人です。その友人に仲介をしてもらって、「自分は~なことがやりたい」という風にNGOの責任者の方に連絡をしたところ、具体的な仕事の内容を話す前に、「人手が欲しいから来てくれ、受け入れOKだよ!」という風に言われました。

英語もあまり出来なかったので、受け入れ先が決まったことで安心をしてしまいました。そして実際にこっちに来てみたら、言ってることと違うじゃないか、という感じでした。(笑)

どうしてガーナにこだわっていたのですか?

食べ物を軸にしようということをまず最初に決めました。その次に、これから先の将来を考えた時に、僕はお金も凄く大事だと思っているので、儲けることも必要だなと思っています。また、ムハマド・ユヌスの『貧困の無い世界を作る』という本を読みまして、社会問題を解決しながらビジネスを成り立たせるという考え方も凄く好きでした。それでインターンシップに行くならアフリカが良いなと思い、アフリカに絞りました。

次に、日本企業が参入していくようなところは安全なところだなと考え、ある程度のインフラ環境も整っていて、外務省の危険度レべルで1か2のところかなと考えました。また、JICAの国際協力関係のフォーラムに参加をした際、演説者3人のうち2人がガーナに行っていた方でした。話しを聞いたら、ガーナ人は凄く陽気で優しいという風に仰っていました。また自分の先輩に、ガーナに行った先輩がいまして、その方がガーナでタクシーに乗った時にお金を払おうとしたら、「払う必要は無い。その代わりに今後ガーナに貢献してほしい」という風に言われたらしくて、凄くハートウォーミングな話しだなと思いました。それを聞いて、ガーナ良いなと思いつつ、またJICAの方が「ガーナは発展が凄まじい。アフリカの中でも成長率は高いし、都市部の方は毎回訪れるたびに景色が変わっている」と仰っていて、ガーナは経済的にアフリカを牽引する国であり、今後アフリカの国々がガーナのようになっていくのだから、ガーナに行けばいいんじゃないかと思いました。

最初にもっと貧しい国に行ったところで今後その国もどんどんインフラ環境整っていくだろうし、日系の食料関係の企業が参入するとしたら、ある程度流通の環境が整っていないといけません。英語圏だったというのも大きく、ガーナに行くことを決めました。

実際行ってみたら、ガーナ人は聞いた話し通りの人たちでしたか?

めちゃくちゃ優しいです。(笑)最近は仕事が無いので、現状が知りたいなと思ってアンケート調査をして回ってますが、インタビューに答えて頂いた方々から逆に色々なものをもらいます。アボカドを4つもらったり、オレンジを20個もらったり、カカオをもらったりだとか凄い優しいです。

それは梅村さんが日本人だからなのですか?

ガーナでは、日本人もアメリカ人も白人なんです。向こうの人たちからすると日本人でさえ肌の色は白いからだと思うのですが、僕の肌を見て子供たちが凄い喜んでくれます。僕らはガーナで”ヤフー”と呼ばれます。ガーナの言葉で「白人」意味する言葉です。白人の人達がガーナに来て、インフラ環境を整えてくれたりとか、学校を建ててくれたりといった功績が凄く感謝をされていて、僕らの扱いは凄く良いです。「来てくれてありがとう」「ウェルカムだよ」といつも言われます。積極的に関わってきてくれますし、優しいです。バスに乗っただけで連絡先交換しようよということはよくあります。僕はただの学生なんですけどね。(笑)

他のアフリカの国だと、白人はバスの料金が高かったりするらしいのですが、そんなことは無いのですか?

いや、全くそれが無いことはないと思います。より高額な料金を請求されることもあると思います。とは言っても1.3倍くらいだと思いますが。ただ僕の場合は節約したいなと思っていたので、事前に現地で生活をしている人達のレートを調べました。だから事前に調べた価格よりも高い価格を要求された時は、現地の人たちの価格をこちらから提示しました。するとその価格にしてもらえます。基本的にはきちんと現地の方と同じ価格を要求されます。お金持ち扱いはされるので、お酒奢ってよと頼まれることはよくありますけどね。(笑)

仕事が無い…考えた末に下した決断

今現在はインターンシップは全然されていないのですか?

仕事が全く与えられていません。ですので、インターンシップの雇用主に「僕がビジネスを自分で考案して、やってみてもいいか」という風に提案をしたところ、「なら考えてみろよ」と言われて、それで今自分で考えて色々動いている感じです。

具体的に今どのような調査を行っているのですか?

自分はガーナの村に住んでいます。そしてご飯もガーナの村の人に作ってもらっています。僕の村には白人もアジア人も他にいなくて僕だけなので毎食ローカルなご飯です。それがほんとに炭水化物の塊なんです。1回の昼食とか夕食に、お茶碗4杯か5杯分くらいのご飯がのってきて、かつ茶碗5分の1くらいのスープがご飯にかかっていて、それだけで食べます。他には伝統料理の、フフ・バンクーというものがあって、それも炭水化物の塊です。ちょっとしたスープに付けて食べるのですが、タンパク質とか鉄分が凄く不足していると思うんです。味は凄く美味しいんですよ。ですのでこっちに来てからそればかり食べていました。

ただ、1カ月半位した時からどんどん体調が悪くなっていきました。これは栄養不足じゃないかなと思ってサプリメントを買って飲み始めたところみるみる体調が回復しました。その経験から、やはり栄養問題は深刻なんだなと感じました。更に、食のレパートリーも凄く少なく、こっちの人たちは5種類くらいのレパートリーで食事をしています。それも炭水化物の塊みたいなものばかりで、恐らく今まではカロリー摂取に必死だったと思うんですけど、今どんどん作業効率が向上して収穫高が増えていて、飢えとかも無くなってきています。そんな状況の中で、栄養分の偏りは大きな問題だよなと思っています。

具体的にどのような施策を考えたのですか?

最初に考えたのが、鶏肉の価格を下げたらみんな肉を買うんじゃないかなということです。肉は高くて、炭水化物が安いからこの状況が生まれているのではないかなと思って、現地の方の皆に収入等を聞きました。エンゲル係数はいくらで、支出の中でどいうった部分にお金をかけているのかを調査しました。

というのも、ガーナは統計資料がとても古い物しかありません。今の現状のデータが無いと、ビジネスを始めるにも資料やデータがないようでは始められないなと思いました。それでまず聞き取り調査、インタビュー調査を始めました。そこで分かってきたことが、収入が大体1世帯あたり12500円くらい。で、エンゲル係数が70%くらい。ほとんどが食費に消えています。基本的に農家の方が多いのですが、支出割合はほとんどが米の購入費用でした。人によっては肉や魚を買う人もいますが、炭水化物が占める割合が凄く高かったです。米はガーナではほとんど作られていなくて輸入に頼っているのですが、現地の人からするとやはり味が美味しいらしくて、米の割合が高くなっています。

またガーナに来て感じているのが、貧困者であっても、まずは人生を楽しみたいと考えているということです。伝統的な食べ物もありますが、米の方が美味しいですし、またガーナの人は多少食費を削ってでもテレビやスマホを買いたい、と思うらしいんですよね。しかもスマホを買って何をするのかというと、チャットやフェイスブックだけです。スマホを使って何か調べたりとか勉強をするのではないらしいです。

なので、まずはタンパク質をしっかり摂ってほしいなと思ったのですが、そもそも肉にかけているお金が少ないので、例え鶏肉の価格を下げたとしてもみんなが肉を買うとは思えませんでした。

他に何か施策を考えたのですか?

タンパク質以外で鉄分が不足していて、ふらふらして動けなくなる人とか凄く多いので、鉄分を補給するアイテムが良いんじゃないかなと思いました。「鉄の卵」というものがあります。ガーナの人は雨水をボイルして使ったりとかするのですが、そこに鉄の球を入れると、大体1日に摂取すべき量の鉄分が摂取できます。それは有効な手段のひとつではないかなと思いました。

ガーナにはいつまで滞在予定なのですか?

12月の初旬くらいです。ですのでトータル5,6カ月くらいですね。

自分が帰国する前に、自らがお持ちの施策を事業化したいという感じですか?

たとえ自分がいる間に事業化が出来なかったとしても、他の人が引き継いでくれるという話しだったので、まずは資料を形にして現状の事実を明らかにしたいという気持ちが1番強いです。次にガーナ人は農家が非常に多いのですが、起業意識も非常に高いので、クラウドファンディングを立ち上げてそれを任せるという形でもいいのかなと思っています。

自分の思っていた業務内容とは違う中でもやりがいを感じる瞬間があったりしましたか?

やりがいも何も仕事をしていないので。(笑)まだ何も達成していないので、答えるのが難しいですね。ただ色々なことを知ることが出来た喜びはあります。でもそれに対して自分が何かを変えることが出来たのかと言われると、何も変えられていないと思います。

ただひとつ挙げるとするならば、最初の1週間農作業を行っていた時に、非常に効率の悪い植え方をしているなと感じていました。ロープを伸ばして、その横にメジャーを引っ付けてメジャーの等間隔ごとに植えていっていたのですが、「マーカーでロープに色を塗ればいいでしょ」って。(笑)

そういう作業の効率系は貢献できたので、多少のやりがいはあったのかもしれません。

最初の1週間は農作業をして、後はただオフィスに通うだけという感じなのですか?

私達の団体の本部は、ホーという都市の方にあります。最初アクラ空港の降りて、アクラで働くことが出来ると思ってました。でもそこから「行くぞ」って言われてバスに乗って3時間くらいかけてホーに移動しました。

正直ここでも「あー、ここか…」って思いました。営業とかは厳しそうだなって。

ただそこに2日間くらい滞在したのちに突然「お前は今日から村で生活することになるから」と言われ、車で1時間くらいの村に連れていかれました。雇用主は僕だけを村に置いてホーに帰っていきました。誰もいないし、オフィスもないし。(笑)

なので、農作業が終わった後は、ほんとに毎日起きて寝るだけです。色々サポートしてくれるのは、今、一緒に住んでいる雇用主の甥っ子さんです。

新しい事業というのはおひとりでやられているのですか?

雇用主の甥っ子さんに協力をして頂きながら進めています。

その言ってしまえば究極に自由な状況でどのようにモチベーションを保っているのですか?

ガーナに来た1番の理由は、企業の価値評価をするときにその予測を立て得るだけの情報が欲しかったということでした。ですのでその事業自体がたとえ出来なかったとしても、ガーナの実態が分かればある種僕は満足なんです。

仕事がなくて外に出て歩き回ることしかできないので、マーケットに行って調査をしたりしました。より現地の方に寄った生活をすることで知ることはたくさんあって、そういう意味では幸せな環境だと思っています。現地の人たちがどのような消費行動をとるのか、どのような生活スタイルで動いているのか、とか現地の生活に根差しているのでよくわかります。

一夫多妻はやはりびっくりしました。奥さん4人いますよ、とか。(笑)そんな中で、炭水化物の過剰摂取に関してはやはり問題で、何とかしないといけないなと思いました。みんなに美味くて栄養のある食べ物を食べて欲しいなという想いで動いています。

団体の方から給料は頂いているのですか?

いえ、全く頂いていないですね。ほんとにお金がありません。(笑)

まず、インターンシップの受け入れ先を見つけない限り、ガーナに行くことも出来ないと思いました。生活費は自分で何とかするからと言ってジョインさせてもらいました。

奨学金で生活をしているのですか?

いえ、奨学金は大学の学業期間内の生活費でいっぱいいっぱいで、ガーナでの費用自体はまた新たに借金を作りました。

ガーナでの村でたったひとりの外国人が送るローカル生活

物価は安いですか?

都心部は住宅の価格が凄く高くて、ワンルーム月10万円を超える物件がたくさんあります。というのも、外国人が住めるような物件は価格も高く設定されています。

僕に関しては、食費で言うと月に1万2000円くらいですね。野菜は少し高いイメージです。

食事はどのように準備されているのですか?

食事を作ってくれる人がいて、その方が作って部屋まで持ってきてくれます。なので僕は寝てるだけでいいんですよ。(笑)

ガーナ料理はお口に合いますか?

すごく美味いです。基本は赤唐辛子と油で調理をされたものが多いのですが、ペペロンチーノのソースを更にカレー寄りの辛さにして食べる感じです。そしてそれをご飯にのせて食べます。あとはもう少しスープっぽくして、発酵させた炭水化物をつけて食べます。それは元々キャッサバという芋のようなものなのですが、それを挽いて粉にして、ついて餅のようにしたものを1回茹でて食べます。

娯楽はあったりするのですか?

基本的にぼーっとして過ごしている人が多いのですが、スマートフォンで友達と喋ることとか、普通に直接友達と喋る、とかですかね。(笑)

テレビも観ますね、お酒も飲みます。遠出して遊びに行く、とかはあまりないですね。

ガーナのお酒事情ってどんな感じなのですか?

ガーナのお酒の場では、基本的に皆さんビールを飲んでいまして、あとはジンです。ビールに関しても2種類ありまして、麦からできるモノとキャッサバからできるものがあります。ビールの作り方がもともと炭水化物に酵母を入れて発酵させて作るというものなので、キャッサバからも作ることができます。ビール1本500㎜で125円くらいですね。

それを飲んだり、ジンもよく飲みます。ジンをストレートで飲みます。ジンが1本300円とかですかね。それを普通に飲むのもいいし、現地の人たちは、その辺に生えてるよく分からない植物の根っこをジンに入れて飲むと精力剤になると言って、飲んでいます。(笑)

バーみたいな場所がありまして、そういう所にみんなで集まって飲んでるという感じです。

友達と遊びに行ったりしないのですか?

前はよく行ってましたよ。今はお金がないのでしないですけど。(笑)

お金がまだあったころは、「飲みに行こうぜ!」って遊びに行って、遊んでいるときに色々な人との出会いもありました。ただ、今は本当に今お金が無くて、ぎりぎりの生活です。もう本当に帰国ができるのかというレベルで。(笑)でも本当にガーナの人たちは皆助けてくれます。

アフリカって強盗とかよくあるイメージがあるじゃないですか?ちょっと試してみようと思って毎日鍵かけずに寝てるんですよ。(笑)

1回もかけたことないのですが、誰も来ない。昼家を出る時とかでも。その辺に普通にパソコンとかスマホとか置いて出ますけど、誰も盗りません。ですし、挨拶も凄くしてくれます。基本的に全員してくれます。治安は凄く良いです!ですが田舎だからというのはあるかもしれないです。都市部に行くともう少し治安は良くないと思います。

能動的に動き、聞き取りをした中で見えたガーナの現状

形式的には平日が仕事で土日が休みという感じなのですか?

毎日がお休みです。(笑)上からの指示は何もなくて、オフィスもないので、僕が部屋でひとり考え事をして、隣にいる雇用主の甥っ子に「こんなことがしたいから手伝ってくれ」という感じでお願いして動くだけです。

聞き取り調査は具体的にどのような方法をとっているのですか?

飛び込みでいきなりインタビューをお願いすることもありますし、雇用主の方が人脈を持っているので、雇用主に「たくさんの人から聞き取りをしたい」と相談すると「ならここに集めておくね」と言われて指定された場所に行くこともあります。

でも集めたと言った割に全然集まってなかったり、お金がもらえると思って来た人が全然協力してくれなかったりということもあります。

でも飛び込みで調査した時とか快く受け入れてくれて、普通に答えてくださいます。例えば収入とか支出とか結構プライベートなことでも大体答えてくれるのでとてもやりやすいです。

インタビューをしていく中でたいへんだったことは何かありますか?

ガーナ人は、計算ができない人がいます。また元々農家の人が多いので毎日の食費とか収入って変動する場合が多いということもあるのですが、その日暮らしが非常に多くて、収入が入ったらすぐ使っちゃうよ、という感じの方が多いです。毎月いくらかかったとか、食費はいくらだとか考えてはいないんですよね。買いたいからまとめてドンと買っちゃう感じなので、毎月いくらと聞かれても答えられない人が多いです。

それでも何とか毎月いくらか感覚でいいからって答えてもらいます。すると「毎月300セディくらいかな」と言われます。そしてそのあと項目別に聞いていくと項目別のトータルが600セディくらいになっているんですね。(笑)それを修正する作業も大変ですね。

ガーナの方が計算が出来ないというのは、教育の問題なのですか?

教育だけではないと思います。恐らくですが、生き方の問題なのではないかと思います。僕ら日本人は当たり前に生きていて得られるものが多すぎるのではないかと思うんです。日本では、「食費がいくらで~」という感じで生きるのが当たり前なので、そんな風に思うからこそ自然に計算をして生きていきます。でもガーナの人たちはそんな必要がないんですね。そんなことしなくても生きていけるし、色々考えるのは頭が痛いので。(笑)

あとは、やはり情報の不足はあるなと実感しています。バスの中で教師の方と知り合ったので、今度学校に行ってみようと思っているのですが、やはり教育だけの問題ではないと思います。学校の中だけの教育だけではなくて、僕ら日本人はは生まれてから20歳になるまでにそれなりの費用を重ねていって、考え方等が深まっていったと思うんですけど、それに対してガーナに住んでいる人たちは、当たり前に生活をしている中で得られる情報であったり教育が少ないんだと思います。

情報の量や価値観の違いが大きいということなんですね。

はい。そうですね。また僕ら日本人は、どこかの会社に雇用をされて、給料をもらい、その内訳からお金を使うというのが一般的です。昔から日本はモノを売り買いして生きていくのが普通だったと思うんですけど、ガーナは自給自足だったり、物々交換で成り立ってきたんじゃないかなと思っています。御近所付き合いみたいなものが強いんだなって思います。

凄いなと思っているのが、ガーナの村の人たちって、結構遠くの村の人にも知り合いがたくさんいるんですよね。人の繋がりが凄いというか。言った先々でみんなすぐに友達になってしまうんですよ。

なので、もしこっちで仕事をするとしたら、何人か知り合いを作って、そこから広げていくのがいいなと思いました。みんなすぐに打ち解けてしまいます。

僕も外国人ですけど結構受け入れられているので、凄く楽です。

準備次第で、ガラリと生活の質は向上します!

保険は加入していますか?

加入しています。ドイツのアライアンス社という会社の保険に入っています。5か月間で大体4万円くらいです。先輩は普通の日本の会社の保険に加入していたらしいのですが、僕はとにかく重病にかかった時の帰国などの補償を重要視していたのでこの保険にしました。友人が今ルワンダにいるのですが、彼はルワンダにある日系企業におりまして、その彼から、この保険会社が1番安いしおススメだよと勧められました。

アフリカに日本から持って行って良かったな、持って行くべきだったなと思うものはありますか?

実は、アフリカに持っていって良かった物ランキングを作ったんですよ!(笑)

10点満点中のポイント10点のものが5つありまして、まずひとつは、こっちでもTOEICやSPIが勉強できる勉強セット。次に長袖シャツと長ズボンです。夜とかすごく蚊に刺されますし、マラリアになってしまうので必要です。長袖シャツに関しては、Tシャツよりも乾くのが早いものがおススメです。

次に携帯電話やスマートフォンなどの電子機器電。次が僕の中で最もおすすめなモノなのですが、ワンプッシュで蚊が12時間いなくなるというスプレーです。これが効き目が凄くて、ワンプッシュでハエも蚊も本当に布団の上で死んでいます。これは本当に助かってます。200日間使用することが出来るので、僕の場合は今回一本で十分です。

あとは、VISAのデビットカードです。ガーナは24時間のATMが結構どこにでもあって、現金で持っているよりも安心なのと、レートも良いので、デビットカードはおすすめです。ビーチサンダルや。すぐ乾くタオルも便利です。100均の小さいペンライトもよく使いますね。

ガーナに行くとなって、御両親の反対は無かったのですか?

ガーナに行くと言ったら「危ないじゃん!大丈夫なの!?」と言われたりしましたが、それ以上は特に何も言われません。結構うちは放任主義なので。(笑)

ガーナで病気などになったりしなかったのですか?

最初にこっちに来てすぐに風邪をひいたのと、マラリアにもかかりました。病院は車で10分くらいしたところにあります。ガーナでは、道路わきに立って、走っている乗り合いバスに合図をして利用しているのですが、それに乗って病院にも行きました。

最初の普通の風邪の時もマラリアが怖かったので検査をしてもらったのですが、病院の環境もあまりよくなくて、むしろこれで2次感染するのではないのかと思いました。設備しっかりしてないなあというのは実感します。特に注射は怖いなあと思いました。ちゃんと新しい針を使ってやってはくれるのですが、行う場所も入ってすぐの玄関だし、怖いなって思いました。

来る前に病気に関しては色々調べていて、よく流行る風邪に対する薬やマラリアの対策とかもあるのですが、マラリアにかかった際に腎臓や肝臓が弱くなったりとか他の身体の器官が悪くなった時に対処する設備も田舎には無いので、僕の環境では怖かったです。ただガーナでインターンをするとなると普通は都市部での活動になると思うので問題は無いと思います。マラリアは4つくらい種類があるのですが、どの種類のマラリアなのか尋ねたら「そんなの知らないよ」って言われるんですね。(笑)

もう自分の身は自分で守るしかないと思って、色々インターネットなどで調べて生きています。マラリアにかかった時は本当にきつかったです。現地の人達からするとマラリアって普通の病気なんですよね。だから耐性を持っています。僕の場合はもちろん初めてだったので、毎日40℃以上の熱が続きまして、本当にもう死を覚悟しました。保険関係の資料を周りの皆に配布して、こうなったらこの電話番号に電話をかけてね、みたいな感じで説明をしておきました。そんな状況でもみんなは「オッケーオッケー良くなるから!」と根拠のない不確かなアドバイスばかりくれました。(笑)

通信環境は整っているのですか?

はい、基本的に3Gですが問題はありません。Wi-Fiは都市部にしかありません。PCなどを使うときは基本的にスマホのテザリング機能を利用しています。場所によっては2Gの場所もあるので、そういう場所では電話や簡単なチャットくらいしか送れません。

ガーナに行く準備の中で他に苦労したことはありますか?

インターネットのサイトを参考にしてそこに書いてあったものを片っ端から詰め込んだら大丈夫でした。準備を始めたのが出発の前日でしたが、問題ありませんでした。

ビザは簡単に取得できたのですか?

全て自分でやらないといけなかったので、最初は不安でした。たくさんの書類作ったりしないといけないのかなと思いまして。サイトもガーナなので参考にできるモノがなくて、大使館のちょっととした情報しかなくてですね。とりあえず書類の項目を埋めたけどこれでいいのか不安で、大使館の人に電話をして聞いたら、「はい、大丈夫です。失礼します。」みたいな感じで凄く冷たいんですよ。

もう最終手段で代行会社に頼みました。代行会社に、資料を作ってみたのですが、これでよいかということを確認して、郵送をしました。自分で手続きする際にかかる費用+5000円くらいでやって頂きました。

ガーナに来て、想像と違う環境だったからこそ見えてきた”自分のすべきこと”

今後の人生の見通しを教えて下さい。

こっちに来て、ガーナ人に美味しいモノを食べさせてあげたいなと思ったので、栄養のある食べ物を届けられるような仕事がしたいなと思っています。

現地の企業に就職をして、ということですか?

日系の企業に入りたいと思っています。ガーナ現地の企業は資本金が少ないし、僕がガーナの企業に就職をするメリットをあまり感じられないので。日系企業に入ればガーナ企業と簡単に関わることが出来ますが、逆は難しいと思います。

商社や食品のメーカーに入りたいです。ガーナでもソーシャルビジネスをやっている企業はありますが、全然商品も見当たらないんですよね。それって栄養価の観点からみると分かるのですが、皆が食べたいと思ってないんだと僕は思います。味や魅力が弱かったのだと思います。そういう部分を補いたいなと思っています。

最近は日本の食にも疑問が生まれてきて、日本は大量生産で農薬とかを使って食品を作ってきたと思うのですが、今がその転換期じゃないかなと思っていて、薬品に頼らないような生産方法だったりとか、とにかく「食」というものをテーマに美味いモノを食べらせる世界を作りたいと思っています。

自分の思っていたインターン業務内容ではなくて、厳しい状況だったと思うのですが、そんな中でもガーナに来てよかったと思えることは何かありますか?

たくさんあります。(笑)

やはり外に出ることで一気に視野が広がったと思います。日本にいるときは総合商社って、外にモノを売る会社だよねって表現の部分は分かっていたのですが、ガーナに来てもっと具体的に考えるようになりました。何をすべきかという点で、結構ふわっとしていた部分が固まったのが1番大きいです。

あと、恐らくガーナに来る前の僕だったら日本の良いモノを海外に押し付けることしかできなかったと思います。でもこっちに来たことで、こっちの人たちが望むものを提供したいと思うようになりました。それを考えるための材料が経験を通して得られました。また、実際にこっちに来て頑張ろうって挑戦しなかったら英語の能力も低いままでしたし、考え方も狭い考え方のままだったと思います。その状態だと、就職しようと思ってもいい企業には入れないと思うんですよ。でもこっちに来て、そこは変えることが出来たかなと思います。

海外インターンシップ迷っている人に一言!

いま、自分がなにをすればいいか、なにをしたいのか分からないという人は、チャレンジをしてみると変わると思います。

英語力は関係ありません!実際使う英語は中学英語くらいで大丈夫です。

皆さん英語を話す力は十分にあります!

インタビューを終えて

最初アポイントメントを取らせて頂いた際、ガーナで仕事を与えられなかったので記事に出来るのか分からないと伝えられた時は、それならインターンの失敗談を聞こう思いました。

しかし、実際に話を聞くと、これは失敗談なのではく、回り道をしたからこそより遠くの大きなゴールを目指していくというという、サクセスストーリーだなと思いました。

梅村さんの考える、”美味しくて栄養のある食べ物が食べられる世の中”で世界中のひとたちが食卓を笑顔で囲んでいる姿が目に浮かぶようです

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