海外就職・生活

英語ができなくても海外就職?海外インターン?海外で働くことに英語は必ずしも必須ではないその理由

海外で仕事するなら英語、って本当?

海外で仕事してみたいけど英語ができないんです、という声をよく聞きます。
確かに海外と言ったら英語というイメージが強く、海外旅行でも英語がうまく離せずに苦労した経験のある人は多いでしょう。

しかし、実は英語ができなくても海外就職はできるのです。
もちろん現地語がペラペラとかそんなわけではなく、日本語のみで働いている人がいます。

一体これはどういうことなのでしょうか。

海外で仕事するなら英語、って本当?

海外で仕事するなら英語、って本当?

このページの目次

仕事の内容によっては英語はいらないこともある

海外就職を考えると、どのような仕事をイメージするでしょうか。
これは就職先の国によって異なってきます。

国によって仕事内容が異なる

例えば、シンガポールのような先進国とも言えるところに就職する場合。
この場合はそれこそ日本と同じように多種多様な仕事があります。

現地人の所得もある程度高いために、現地人向けマーケットの仕事も多いのが特徴です。
日本にあるような仕事はだいたいあるのではないでしょうか。

しかし、カンボジア、ベトナムのような東南アジアの中でも発展途上の国ではどうでしょう。
このような国に進出している日系企業の多くはコスト削減を目的とした製造業、IT業、BPO等、もしくはそれらの現地日系企業向けのビジネスを行っているところ。
実は、現地のマーケットに対して販売しているところは少ないのです。
つまり、お客さんが日本にいる日本人であるところが多いのです。

まさにグローカルとも言えるの日本人向け商売

日本人向けの仕事、と言ってもピンと来ないと思いますのでいくつか例を挙げてみましょう。

例えば、機械部品を作る製造業の営業担当。
作った製品の納入先は現地の日系工場、近隣諸国の日系工場、及び日本です。
この時、相手企業の意思決定者が日本人の場合は日本人が営業に行ったほうが良いケースが多く、その場合の商談は日本語で行われることになります。
もちろん現地スタッフが現地企業に売りに行くこともありますが、日本人が現地企業に売りに行くことは企業によってゼロのこともあります。
日系企業なので上司も日本人で、営業担当なので部下の管理などもありません。

もう一つの例は日本向けに開発を行うIT企業。
ブリッジSEとして日本の顧客とやりとりを行い、現地人エンジニアを取りまとめます。
日本とのやりとりはもちろん日本語。
そして現地スタッフも日本語人材(日本語を話せる現地人)という場合があります。
こちらの場合もすべての仕事は日本語で進みます。

このように、日本語だけで仕事の殆どが行えてしまうような仕事もあり、意外なことに海外なのに英語力不問という求人がかなりの数存在するのです。

日常会話も英語ができなくてもなんとかなる理由

ただ、英語力は不問と言っても全く話せないのでは日常生活も大変で、現地のスタッフとのコミュニケーションが職務上必要なくとも何も話さないわけには行きません。
ある程度話せるようになっていたほうが良いのは事実です。

そう聞くと「えっ、やっぱり英語はできないから難しい」と考える方も多いかもしれません。
しかしここも国によっては問題ないのです。

東南アジア諸国の若者は英語を話せる、というイメージを持っている人は多いでしょう。
実際に「英語は話せますか?」と聞くと「Yes!」という答えが返ってくることが多いです。
しかしそのまま話をしてみると「あれ?」と思うことがよくあります。
確かに英語は話せるのですが、ほとんど会話にならないような人さえもいます。

「英語は自信がないです」という日本人と、「英語は話せます」という現地の人の英語力が実はほとんど同じくらいだということもよくあるのです。
たしかに英語ネイティブのアメリカ人やイギリス人のようには英語は話せないかもしれません。
でも東南アジアなど、英語が第二言語の国ではでは十分なことが多いのです。

そう考えると、「英語はできない」と思っているあなたは実は英語での最低限の日常会話はできるのです。
日本の高校を卒業していれば、とりあえずスタートラインとしては十分でしょう。
旅行ではあまり通じない、という方も鉛や慣れの問題であることが多く、1ヶ月も滞在すればある程度話せるようになるものです。
あとは、毎日喋っていれば少しずつ上達していくものです。

もちろんTOEICスコアが必要な仕事が多いです。
しかし、国や仕事内容によっては英語力不問の求人もあるので、英語が苦手な方も海外就職を考えてみるのも良いかもしれません。
英語は現地に行ってから勉強することもできますよ。

Photo: English language dictionary (Mauro Cateb) / CC BY 3.0

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