海外インターン選び方

海外インターンシップが就活に効くって本当?失敗せずに就職活動やキャリアに活かす「海外インターンの活用方法」

最近、海外インターンシップに参加する学生が増えているのと同時に、海外インターンの失敗例も増えてきているように思えます。

学生さんのキャリア相談をしていると「先輩が言ったけど良くなかったらしい」とか、「1年間休学した意味はあったのだろうか」という声が聞こえてくるのです。

これは、はっきりいって、とってももったいない!!ことです。

お金も時間もかけて参加したインターン、良い経験を持って帰ってほしいものです。過去の体験談からどんな失敗例があったのか、そして、それを回避するにはどうしたら良いのかをお伝えします。

このページの目次

よくある海外インターンシップの失敗例

 失敗例その1:雑用ばかりやらされた

よく聞く例がこちら、「雑用ばかりやらされた」というものです。そもそも何を持って雑用とするかは難しく、会社にとっては大事な仕事でもインターン生が雑用だと思ってしまうこともあるとは思います。会社は利益を生むために必要なことしか本来はやりません。なので、雑用と思われる仕事も、利益を生む活動の一部なのです。

とはいえ、それは「雑用」だろうと思う仕事を延々とやらされるケースもあります。

例えば、外国人が翻訳した日本語のチェックを1ヶ月やっていた学生がいました。その書面の内容に詳しくなり、その会社のビジネスを理解して、その後はビジネスの根幹に携わる・・・のであればよかったのですが、そうではなくずっと翻訳チェックだったようです。

なお、この学生は「どうせなら日系企業ではなく現地企業が良い」と飛び込んだそうですが、現地企業が現地語のできない日本人インターン生にお願いできる仕事はそれしかなかったのでしょう。

正直、結果的に日系企業のほうが良かった例はたくさんあります。なぜなら、日系企業であれば「現地市場担当」となって海外マーケットに対して仕事をする事ができますが、現地企業であれば「日系担当」として日本人マーケット担当になることが多いからです。

なお、給料が出るインターンシップではより「雑用」になる傾向が強いです。アルバイトなど給料が出るということは、確実に会社に対して貢献して欲しいと会社が思うからです。なので、絶対に失敗できない仕事を与えることがあります。逆に、無給の会社であれば「失敗してもいいからやってみな」と、インターン生の成長の機会を確保しようとする社長も多くいます。さらには、プログラム型のインターンシップになればあなたの成長がインターン運営の目的なので、雑用ばかりということは絶対にありません。

失敗例その2:英語を使う機会がなかった

次に聞くのがこちら「英語を使う機会がなかった」というものです。実はインターンシップでは、あなたがその英語力を持っていないとその機会はやって来ません。例えばあなたのアルバイト先に日本語での意思疎通が難しい外国人がインターンに来たとして、日本語を使う仕事をアサインできないですよね?

インターンシップも、意思疎通ができない人にその仕事が来ることはありません。

海外インターンは「英語力を伸ばす場所」ではなく「英語に慣れる場所」なのです。東南アジアの非英語圏であればTOEIC600点から英語で勝負ができますが、英語ネイティブの国であればTOEIC900点でも難しいでしょう。

もう一つ、日系企業でのインターンシップで英語を使う機会がないケースもあります。これは、インターン受入で企業が求めているものと、インターン生が求めているもののミスマッチが原因です。これについては、後半で詳しく解説します。

失敗例その3:仕事を教えてもらえなかった

「仕事を教えてもらえなかった」という人もいます。これは、正直難しいところです。

海外インターンを受け入れる企業にはいわゆるベンチャー企業と言われる小規模な企業が多くあります。そのような会社では、仕事をしていくうちに慣れてほしい、という考え方を持っている会社も少なくありません。会社としては、社長や先輩社員が仕事をするのを見て、自分で挑戦していってほしいという期待があります。こういうインターン先は、逆に色々と挑戦できる環境であることが多いです。

社長や先輩社員がどう仕事をしているのかをよく見て、吸収して、実行していくことでどんどん成果をあげられるようになるのですが、最初の一歩が出ないと前に進めません。会社としても、インターン生を採用しているということは活躍してほしいと思っています。活躍するために、自分には何ができて、何ができないのかを伝えることで事態が好転する事が多くあります。

その他の失敗例

インターンシップ先がなかなか見つからなかった

この失敗例も欧米の現地企業を志望している場合にあるようです。海外では大学の専攻と同じ仕事内容がつくのが当たり前なので、外国語学部や文学部、社会学部などはなかなかマッチングしないケースがあるようです。このあたりはエージェントさんなどを通じて日本の慣行を伝えて交渉してもらうことになるでしょう。

入国審査で「インターン」と言ってしまって入国拒否された

ほとんどのインターン生は現状観光ビザやビジネスビザで渡航することが多くなっておりますが、国ごとの入国ルールを予習していけば問題ありません。

海外インターンで失敗しないために確認しておきたいこと

では、失敗を避けるためにどうすれば良いのでしょうか?

まず確認してほしいのは、以下の3点です。

  • 事前に仕事内容をしっかりと確認しておく
  • 社長の直下で仕事ができるところにする
  • 海外インターンはお金ではなく経験を得にいく

実は、海外インターンが増えていくにしたがって、海外の日本企業の中でもインターンが欲しいという声が大きくなっています。そして、そのような声の中には「安く働いてくれる人材がほしい」から募集するという人がいるのも事実です。

インターンシップはその名の通り「就業体験」であり、色々と挑戦できる環境を会社から与えて貰う代わりに、会社に対しても価値を提供することでお互いにメリットが有るという素晴らしい制度です。しかし、「無給で言ったことをしてくれるアルバイトのような人材」がほしい、と考えている会社に行ってしまってはなかなか良い経験はできません。

関連記事:

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海外インターンシップの活用方法

海外インターンシップは万能の特効薬ではありません。

あなたは、なんのために海外インターンシップに行きますか?その目的を明確にして、その目的に合わない条件は捨てていきましょう。

海外インターンシップは、日本国内では得られない経験を得る大きなチャンスであることは間違いありません。そんな海外インターンシップのメリットは以下の3つです。

  • 同僚が外国人
  • 市場・取引先が海外・外国人
  • 権限が大きい

これらのうち、2つが満たされていれば「良いインターンシップ環境」でしょう。
逆に、1つも満たされていない場合は「失敗」となってしまうことが多いのかなと思います。

これらの経験を積むことによって、それが結果的に就職活動で評価される経験になっていたり、未来のキャリアを考える上で重要な指針を身につけることができるのが海外インターンシップです。

まとめ

長期インターンシップの成功例がたくさんありますが、「良いインターン先」を見つけて「主体的に行動した」人が成功しており、そうではない「表に出ない失敗」がたくさんあると感じています。そうならないためにも、インターンシップの準備はとても重要ですし、長期インターンシップの前に短期インターンシップで海外を知っておくことも重要になります。まずは失敗例を知り、これからインターンにいくあなたは失敗しないためにはどうするか考えてみるのが良いでしょう。

みなさんが良い海外インターンシップを送れるよう、キャライズでもいろいろな事例を発信していこうと思います。

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