インタビュー

中学生で海外スタディツアーからの高校生で海外インターンシップ!15歳の女子高生がトビタテ留学JAPANを利用して、アフリカの病院に勤務!

こうのさんとこどもたち

今回お話を聞いたのは、河埜 華帆(こうの はなほ)さんです。

千葉県に住んでいる、15歳の高校1年生で昭和学院秀英高校に通っています。剣道部に所属をしていて、中学1年生の時から剣道をされているそうです。もともと日本史が凄く好きで、大河ドラマを観て、侍のかっこよさに惹かれて剣道を始めたのだとか。

河埜さんはケニアとタンザニアに各2週間ずつ、計1カ月間滞在したそうです。高校生、それも15歳の1年生というタイミングで海外インターンシップを経験された河埜さん。どんな想いで海外へ飛び出し、そしてどんなことを感じて帰ってきたのでしょうか?高校1年生ながらその考えや行動力には圧倒させられてしまいました。

アフリカの子供たちと写真を撮るこうのさん

高校生で海外インターンシップ

きっかけは中学生1年生で参加したカンボジアでのスタディツアー

中学1年生の春休みに、たまたまネットでみかけた1週間くらいのカンボジアでのスタディツアーが目に入って、それに参加をしました。そのスタディツアーでは、観光ももちろんあったのですが、孤児院の子供たちと交流をしたり、地雷博物館で地雷に関する勉強をしました。

そのプログラムに参加をしたあとから、国際系の分野にに興味を持ち始めました。何か人の役に立つようなことをやりたいと思うようになりました。自分にどんなことができるのか考えた時に、「健康」というものをたくさんの人に届けることで、人の役に立ちたいというふうに思い、医療関係に興味を持ちました。それから、将来は国境なき医師団のに所属をして、海外の貧しい人々を助けたいという目標がうまれ、そのために高校1年生の夏休みに海外で活動をしてみたいと思い、自分が参加できるようなプロジェクトを探しました。

そしてプロジェクトアブロードというエージェントを見つけ、その中の高校生コースというものに参加をしようと決意しました。内容がすごく本格的で、ウリが「実践的」ということだったので、これだと思い、決めました。高校生1年生という早い段階から、実践的に活動をさせてもらえるという部分に魅力を感じました。

アフリカの地で、医療研修

ケニア、タンザニアで行った3つの活動

ケニアやタンザニア現地では、具体的には医療ボランティアをしていました。大きく区別すると3つの活動です。ひとつは病院の見学です。ふたつめがアウトリーチというプロジェクトに参加をしました。現地の、その中でも地方の人々に医療や教育を届けるというようなプロジェクト内容です。私たちも実際に車で何時間もかかるような田舎に行って、健康診断の手伝いなどを行っていました。そして3つ目が、孤児院や小学校に行って、簡単な衛生の講習などを行う活動を行っていました。

ケニアは病院見学が中心で、タンザニアでは孤児院や小学校に行くような、現地の人々と実際に触れ合うような活動を主に行っていました。

ケニアでの病院に勤務する日々

ケニアではほとんど毎日病院に行っていました。朝9時くらいにバスが迎えが来て、病院で働き、昼ご飯を食べに家に帰ったのちにまた病院へ戻ってから18時くらいまで仕事をする日々でした。病院にいる間は診察の見学や、妊婦さんのエコーをさせてもらったりだとか、看護師さんの仕事をそのままさせてもらったりなど、実践的なことをさせてもらえました。

こうのさんが勤務していた病院

病院での勤務の中で受けた衝撃

病院で勤務をする中で驚いたことがあります。病院では妊婦さんのエコーをさせてもらっていたのですが、妊婦さんが15歳や16歳などの自分と同世代の人が多かったことに衝撃をうけました。妊婦さんは結構若い人が多い印象でした。

病院での勤務で大変だったこと

基本は看護師の仕事が多くて、それは問題なくこなすことができました。ですが、ラボで検査の手伝いをさせてもらった時に、薬品の名前などの専門用語の英語に苦労しました。プログラムに参加をするのに、語学的な証明は必要なかったのですが、以前に参加をされた先輩からお話を聞いた時に、英語が喋れないとけっこう現地で苦労するよということを言われていて、勉強しました。それでもやはり、専門用語は難しかったです。

日本にいる間に英会話に毎日通って、勉強をしていました。帰宅が夜の10時や11時になることも多くて、それから学校の勉強をすると寝るのは12時を過ぎることもよくありました。でもアフリカでの活動を有意義なものにしたくて、頑張ることができました。

タンザニアでの、現地の人々に「健康」を届ける活動

アウトリーチの活動を行うときは、8時くらいに迎えが来てそのまま車で2,3時間かけて田舎へ向かい、健康診断の手伝いなどをしていました。そして17時や18時くらいには帰宅、というような日々でした。

孤児院や学校などに行くときは、午前中に何を教えるのか、どのように伝えるのかを話合い、プレゼンの準備をしてから午後に孤児院などに行って、実際にプレゼンを行いました。プレゼンは英語で、タンザニアでは7人でやりました。プロジェクトアブロードというのが色々な国からの参加者がいたので、日本人は自分だけで、様々な国の仲間たちと一緒に活動を行いました。

学校にて、講習を行っている

タンザニアでの活動で大変だったこと

アウトリーチの活動の中で名前と年齢を聞いて、カルテのようなものを作る必要がありました。ですがタンザニアでは英語が通じなくて、スワヒリ語でコミュニケーションを取る必要があり、難しかったです。

スワヒリ語も事前に勉強したかったのですが、英語で手一杯なところもあってなかなか十分な準備ができませんでした。ですが、準備が十分にできなかったなりに現地で一生懸命使ってみました。スワヒリ語を日本で勉強しようと思ってもなかなか環境もないし、やるとすれば、ネットで本などを購入して独学でやるしかないですね。

トビタテ留学JAPAN高校生コースの利用

トビタテはもともと全然知りませんでした。たまたま学校の先生に紹介をしてもらって知りました。書類などの添削も先生が手伝ってくださるということだったのですが、できるかぎり自分の力でと思い、何度も自分で添削を繰り返しながら書類を完成させました。

同窓会があったり、壮行会の次の日に東京で集まりがあったりして、他の合格者と交流をすることも多くありました。高校生コースはたくさんのコースがあり、色々な国に行く予定の人たちがいました。全体的には北米の人が多かったと思いますが、国際ボランティアコースだと、アフリカに行く人もいました。倍率は全体で4倍~5倍で、コースによって差があります。語学を学ぶことを目的としたロングコースになると10倍にもなるそうです。ケニアに行く人のグループを作ったりして、行く前に準備の確認をしあったり、行ってから現地で交流をしたりしていました。

津軽三味線をやっている男の子がいて、トビタテのオープニングムービーの中でも弾いていたし、みんなでご飯を食べた時も突然三味線を弾き始めて驚きました。向こうでもきちんと日本文化を広めるために頑張ってきたらしくて、そんな風に、自分の特技などを使って日本の文化を広めることができるのはすごいなと思いました。

ケニアやタンザニアでインターンシップをして感じた自分の変化

自分の考えや想いを躊躇せずに発信することの大切さがわかりました。日本にいるときは、わからないことがあったときでも「これ聞いていいのかな、迷惑じゃないかな」という感じでうじうじして、時間だけが流れていくみたいなことがよくありました。でも向こうでは分からないことをすぐに聞くように心がけました。

また、危機管理能力もついたんじゃないかなと思います。日本では駅に忘れ物とかもすることがあったし、それでもきちんと返ってくることもあります。でも海外では自分の身は自分で守らないといけないし、自分のものはしっかりと自分で管理しないといけません。

柔軟性というか、適応力も上がったと思います。ケニアやタンザニアはシャワーのお湯は出ないし、水圧もすごく弱いので毎日満足にシャワーを浴びることができませんでした。最初の1週間はつらくて、少しホームシックのような感じになっていたのですが、その後は「まあ、いいか」という感じで、開き直ることができました。

孤児院にて講習を行っている

 

アフリカでの生活

タンザニアの治安

正直治安はあまりよくないなと感じました。バスで駐車場に停まってて、暑いので窓を開けていたのですが、いつも誰かが近寄ってきます。窓を閉めていても、窓をたたかれてお金を請求されたこともありました。窓際でスマホをいじっていたら、知らない人が寄ってきて、スマホを盗みにきたこともあって、びっくりしました。

タンザニアではホームステイではなくて、寮のような場所に住んでいて、ごはんは住み込みで働いている方が作ってくれました。色々な国の人々と一緒に生活をしていました。

タンザニアの食べ物事情

現地の方から作っていただいた料理を食べていました。ウガリというアフリカで主に主食とされる食べ物をよく食べていましたが、あまり味がないということもあって外国人からはあまり人気はありませんでした。チャパティというトルティーヤの皮を焼いたようなモノもあって、その2つがだいたい主食となります。他には、豆系の料理が多かったです。私としては、タンザニアの料理は口にあって、すごくおいしかったです。

ケニアの治安

ホームステイ先の周りはヤギとか牛とかがたくさんいて、あまり治安が悪い感じはしなかったのですが、場所によっては、治安があまりよくなさそうなところもありました。ですがタンザニアに比べると治安は良かったと思います。

ケニアでは、ホームステイをしていて、おばちゃんの一人暮らしの家庭にお世話になりました。その人はすごく優しくて、日本語に関しても少しだけ知識がある方でした。シャワーを10分以上浴びると呼びに来たりと、少しだけケチだな~と思うこともありましたが、すごくよくしてもらいました。

ケニアの食べ物事情

ケニアの料理もタンザニアとあまり変わりはありません。ホームステイ先のおばさんが作ってくれました。日本食が恋しくなることはあまりなかったです。日本にいるときは偏食気味だったので、絶対に現地で必要になるだろうなと思って日本から向こうで食べられるような日本食を持って行っていきました。ですが、思った以上に現地の食べ物がおいしくて、全然持って行った日本食は食べなくて、結局友達にあげたりしてました。

アフリカでの食事

休日の過ごし方

休日はサファリに2回くらい行きました。サファリカーみたいな車が家の前にきて、サファリにパークに行きました。それ以外にも、現地でできた友達と一緒にマサイ村に行ったり、現地のお店で買い物をしたり、山を登ったりしていました。

こうのさんが休日に訪れたサファリ

アフリカという場所でハプニング

迷子になったことがありました。銀行でお金をおろしていたら、おろすのにすごく時間かかってしまい、一緒に来ていた友達が先に帰ったんです。道も分からないのでウロウロしていると、知らない人に声をかけられて、逃げ回っていました。迎えに来てもらってなんとか帰れたのですが、少し怖かったです。

アフリカの風景

盤石の安全管理

プロジェクトアブロードの高校生コースは、しかっりとした安全管理がされていて、住居や移動手段などは事前に用意をしていただきました。トビタテの申請に際しても、選考の基準として現地での安全面が重視されるということがあったので、安全面には配慮していました。ですのでバスに乗ってぼったくりといったこともなかったです。

保険に関しても、プロジェクトアブロードがもともと用意してくれた保険に加入をしました。また、私の場合はそれとは別に、空港で入った海外保険、あともうひとつ別の保険と、合計3の保険に入りました。事前にネットで調べても、外国人が期待をするような医療は期待できないと書いてあったので、健康面や医療面に関しては少し心配でした。予防接種など、健康面に関してはできる準備はすべてやっていきました。

タンザニアでのWi-Fi事情

停電が多くて充電できないことも多かったのですが、コンセントも使えたし、スマホも問題なく使用することができました。ただ、ポケットWi-Fiを持って行ったのですが、タンザニアでは電波が弱すぎて使えないということで、友達が現地で購入したスマホでを使って回線を使用していました。ですのでタンザニアではWi-Fiはあまり使うことができませんでした。

ビザ事情

ビザに関しては、ケニアは必要ありませんでした。タンザニアに関しては空港でアライバルビザを受け取る必要があり、その際にスワヒリ語で対応をされて戸惑ったということはありましたが、問題なく取得することができました。

アフリカで生活をする準備

蚊が多いということを聞いていたので、置くタイプの蚊よけを持って行きました。また、洗濯機はなかったので洗濯板を持って行きました。あとは、クリップがたくさんついているハンガーも役立ちました。洗濯用品に関しては、日本から持っていったものがとても役に立ちました。

海外挑戦に対する両親の支援

両親はいつも私の挑戦を応援してくれます。今回アフリカに行くと決めた際も特に反対をすることはなかったですし、中学生の時にカンボジアへ行くと決めた際も突然だったのにも関わらず、背中を押してくれました。とてもありがたく思っています。

こうのさんが休日に訪れたマサイ村

中学生でスタディツアー、高校生で海外インターンを経験して、見据える未来

目指すは、海外大学への進学

もともといずれは国境なき医師団に入ろうと思っていて、日本の大学の医学部に進学をしようと考えていました。ただ今回海外の病院に勤務をして、専門用語が分からなくて苦労をしたこともあり、それも含めてもっと医療分野の勉強を突き詰めていきたいなと思い、ハンガリーの大学の医学部へ進学をしようと考えています。

欧米の大学って、入るのは簡単で出るのが難しいというイメージがあると思うのですが、本当で試験自体はそれほど難しくないんです。ただその代わりに、それなりの語学レベルが求められます。でも英語で勉強できるってすごく良いなと思いますし、ハンガリーに行きたいと思いました。

感じてしまう、海外大学進学という挑戦への偏見

トビタテの制度を紹介してくれた先生は、海外の大学へ進学するという挑戦をすごく応援してくれたのですが、進路指導の先生は話を聞いてもくれないくらいに大反対でした。まだまだ海外の大学へ進学するということは懐疑的にみられてしまうんだなと思いました。

それでも応援してくれる先生もいますし、ハンガリーの大学進学へ向けて、準備をしていきたいと思います。

できる限り若いうちに海外経験をする意義

大学生で海外へ行くよりも高校生で海外へ行く方が、今後自分が何を勉強していきたいのかということを発見しやすいと思いますし、トビタテで出会ったほかの人たちもそのように言っていました。今後学部などを選択していかなければならないという中で、その選択の前に一度海外へ出ることで、選択の幅も広がりますし、より有意義な選択をすることができると思います。

こうのさんとこどもたち

海外への挑戦を迷っている人へひとこと

「とりあえず、行こう」という言葉をかけたいですね。日本でうじうじ悩んでいてもしょうがないですし、行ってみると案外何でもなんとかなるし、むしろ楽しむことができます。とりあえずまずは飛び込んでみることが大事だと思います!

最後に

中学生のころから海外に目を向け、海外の大学に進学をするという目標を持つ河埜さんのお話をきいて、日本の未来はまだまだ明るいなと感じました。進路指導の先生のようにまだまだ海外大学への進学や海外にて現地採用での就職に懐疑的な目を向ける方もいます。そんな人たちにも海外での活動の魅力を伝えられるように、当メディアも精進していきます!河埜さんの挑戦を心から応援しております!

 

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