インタビュー・体験談

求めたのはより”厳しい”環境。ベトナムでの短期インターンシップで、困難を乗り越えて学んだこととは!?

今回は、夏休みを利用してベトナム短期インターンシップ、「グロキャン」に参加をした大学3年生にお話しを伺いました。海外大好きな女子大生が初めて挑んだ海外での”ビジネス”。困難を乗り越えた後に学んだたくさんのことは彼女の大きな財産となっているようでした。

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自分の殻を破りたい…厳しい環境を求め、ベトナム短期インターンシップへ!!

自己紹介をお願いします。

社会学部社会政策学科3年のF.Kと申します。趣味はこれと言ってないのですが、海外旅行が好きです。そのためにバイトもしているし、お金も貯めているので。お金が溜まったら海外へ行くという感じで、日常の中で趣味は思い浮かばないです。(笑)

結構海外旅行に行かれたりするのですか?

今はまだ5カ国くらいしか行っていないのですが、でも毎回の期間が長かった感じがしています。今は3年生なのですが、4年生で就活も終わって、教育実習も終わったら、ヨーロッパに1か月くらい行って色々周りたいなと思っています。

5カ国とは具体的にどこに行かれたのですか?

ベトナム、タイ、シンガポール、ハワイ、マレーシアです。マレーシアには1か月留学をしに行きました。

ベトナムと比べてマレーシアはどうでしたか?

マレーシアは食べ物のすべてが辛いです。(笑)ただ凄く美味しかったです。最初の1週間くらいはお腹を壊していたのですが、慣れてくると凄く美味しくなりました。逆にベトナム料理は会わなくて…現地で点滴打ちました。(笑)みんなでレストランで食事をとった際に、食あたりになったようで点滴を受けました。

今回グロキャンに参加をしようと思ったきっかけはなんですか?

きっかけは自分の殻を破りたいと思ったことです。主催者の三宅さんと電話でお話しをさせてもらった際に、結構ハードだよと言われました。参加費も高くて一度は断念したのですが、夏休みに行かないで後悔するよりは、と思って参加を決めました。そのハードな中で、どれだけ自分の能力を最大限活かせるか、挑戦をしてみたいと思いました。

国内外含め、インターンシップの参加経験があったのですか?

いえ、無かったです。今回が初めてでした。

グロキャンはどのようにして見つけたのですか?

スマホで検索をかけて見つけました。検索エンジンで「海外 インターンシップ」で検索をしました。いくつか見つけたのですが、その中でも一番期間も自分に合ってて、結構大変そうなのがいいかなと思ってグロキャンに決めました。また、普通に会社等で事務をやるのではなくて、自分を成長させるためのインターンシップに参加をしたいと思っていました。そんな自分の条件に当てはまったので、グロキャンを選びました。

もともと海外インターンシップを探していたのですか?

そうですね。夏休みに海外には行きたいなと考えていました。別にインターンシップでなくてもよくて、ボランティアとかでもいいからとりあえず海外に行きたいと思っていて、折角なら就活とかの際に有利に働きそうなインターンシップに参加をしようかなと思いました。

ベトナムに行くとなった時、御両親は反対されませんでしたか?

反対はありました。ベトナムに行くのはいいけど何のために行くの?という感じで言われました。グロキャンは特性としてミッションの内容が現地で発表されるので、親に対してどのように説明をしようかと迷いました。それでも行きたいと意志を示し続けたところ、親も諦めてくれたという感じでした。

渡航の準備でつまづいたことなどはありませんでしたか?

準備で困ったことはあまりありませんでした。ひとりで渡航したのは初めてだったのですが、特に問題は無く、スムーズにベトナムへ行くことが出来ました。ただトランジットの時間が長くて、タイで10時間以上のトランジットがあり、凄く眠かったです。ベトナムに到着をした時はわくわくというか、眠気が勝ってましたね。

いざベトナムへ!まさかの…経験したのは人生初の点滴!?

ベトナム滞在中で心に残っている出来事はありますか?

1番衝撃的だったのは病院に行ったことです。まさかベトナムで人生初の点滴を経験するとは夢にも思っていませんでした。今まで生まれてから点滴を受けたことなんて全くなかったので。その時はきつくて、失敗だったなという風に思いましたが、今思うといい経験になったなと思っています。

何が原因だったのですか?

チキンが原因でした。麺の上にパラパラと赤いチキンがのっていて、それを食べた夜中の3時くらいから腹痛がありました。次の日昼くらいまで我慢をしていたのですが、さすがに我慢が出来なくなって、ペアの子には申し訳ないけどと伝えてタクシーで病院へ向かいました。

病院では自分の症状をきちんと伝えられましたか?

最初は、「助けて」のような意味のベトナム語を調べて言っていたのですが、たまたまその日に日本人のスタッフが1名来ているということになって、その方とコミュニケーションを取りながら医師の方に自分の意思を伝えていました。日本人の方がいてくれたので安心しました。そんなに待っている人も多くなくて、待ち時間も短くて済みました。そもそも日本で点滴を受けたことがなかったので、緊張したし不安でした。

お金は保険で賄うことが出来ましたか?

はい、病院代に関しては保険ですべてカバーすることができました。全額きちんと。保険は本当に大事だなと思いました。

どんな保険に加入していたのですか?

エポスカードに付帯している保険を利用しました。カードに付帯している保険だったので今回の渡航に際して改めて申し込んでお金を支払う必要もありませんでした。

飛び込んだ厳しい環境の中で学んだ、”主張すること”の大切さ

インターンシップのプログラムの中でどんなことが印象にのこっていますか?

ペアワークを進めていたのですが、途中までそのペアの子となかなか合わないなと感じていました。相手の人が結構頭の回転の速い方で、私はそれに対して何でも「いいね」「そうしよう」と肯定していたのですが、だんだん私もストレスが溜まってきて、私も自分の意見を言ってみました。横断歩道の真ん中で。(笑)それで少し喧嘩のようになって、「こうした方が私は良いと思う」「いや、そうは思わない」という感じで。それが結構印象的で、初めて自分の意見をしっかり言ったなと思いました。でもそこから良い具合にことが進むようになって、夜中にもファイナルミッションに向けて準備しました。そうやって自分達の意見を言い合いながら、ファイナルミッションは良いものが出来たなと思っています。自分達の満足のいく成果物を提出することが出来ました。ペア同士お互いの良いところを出し合えたなと思っています。私はベトナム人の人たちに積極的に話しかけることが出来たのでその部分で、相手はパワポや動画の編集ができたのでその部分で、お互いの長所を活かし合いながら作業をすることが出来ました。

ペアの人と意見を交わしながら作業する様子

日本にいる時はお互い意見を言い合うということもあまりなかったのですか?

いえ、私は比較的自分の意見を言う方だと思うのですが、普段学校で接する人たちって自分の気の合う人たちばかりだと思うんです。でも今回のグロキャンは企業に就職した時とかと同じで、必ずしも自分の気の合う人だけではなくて、どうしても合わない同僚であるとか、上司であるとか、そういう人たちと一緒に作業を進めていく練習になったと思います。

講師の方はどのような方でしたか?

凄いたくさん喋る方だなと思いました。頭の回転が速いし、凄い知識を有しているからこそ、あそこまで言えるし、色々なことを知っているなと思いました。普段もカフェとかに行って本を読んだりとかしているんだろうなと思いました。たくさんの本を読んでそうだなって思いました。

講師の方の話しの中でいちばん印象に残った話しは何ですか?

ゼロベース志向(何事も固定観念を捨てて考えること)の話しが一番印象に残っています。自分のバックグラウンドとか、環境、考え方を相手に期待したりあてはめたりするのではなくて、「この人はこんな生き方で、こんな考え方を持っていて」ということを受け入れることが本当に大事で、ゼロベース志向でいるからこそ新しいアイデアだったりとか良い企画が生まれるということが分かりました。

課題をこなしていくうえで”ゼロベース志向”の大切さを学んだのですか?

ミッションを行っていくなかで、それが大事なんだなということを凄く感じました。ベトナム人を相手に調査をしていても、日本で「日本では~だから、ベトナム人も~だろう」とかそう思わないことで、色々な質問が浮かんできたりとか、面白いアイデアが思い浮かんだりしたので、それは良かったし、印象に残っています。

たくさんのベトナム人の方と話せましたか?

そうですね。話したがりなので。(笑)その部分もペアの相手とは少し違ったかなと思います。最初に「シンチャオ!」(ベトナム語の挨拶)と話しかけ、そこからアンケート調査と英語で書いた用紙を用紙して、yes or no のような形で質問をしていきました。「Do you know DORAEMON?)とか言って写真を見せながら聞き取りを行ったりしました。(笑)

大学生を相手に聞き取り調査

5日間の短期のインターンシップのメリットとは?

短期でよかったと思ったのは、自分の都合に合わせて参加をすることができるということです。予定がたくさんあって忙しい中でも、パっと行ってパっと帰ってこれる。でも短くてもインターンシップの内容はすごく大変でした。時間に追われれる感じがあって。短い時間の中で、自分が成長できたとまではいかないかもしれないのですが、たくさんのことを知ることができました。習得まではいかないかもしれませんが、知ることは十分に出来ました。知識を得たから行動に移せたとか、何かが変わったとかという部分はまだで、むしろこれからが本番だという風に思っています。最後のミッションを終えた後にそれを凄く感じました。長期のインターンシップもやってみたいなと思いました。

短期のインターンシップの中で得た”力”、得た”出会い”

今回のインターンシップの前後で自分の中に何か変化を感じましたか?

”まとめる力”は付いたんじゃないかなと思います。今回色々調査をしてみて、数字をグラフで表したりしてて、それをパワーポイントでまとめる作業も早くなったと思うし、皆の前で発表するときにどうやって自分の伝えたいことをピンポイントで伝えるかを5日間通して考えていました。そういう意味では”伝える力”も身に付いたのではないかなと思います。皆の前に出てもあんまり緊張せずに、話せるようになりました。人前で話すのが元々苦手だということもあるのですが。最初の自己紹介の時に、自分は人前で話すのが苦手なんだという話をしていて、この5日間を通して、そういうことにも慣れていきたいということも言いました。振り返ると、人前に出ることにかなり慣れたのではないかなと思います。

周りの参加者の人たちはどのような方でしたか?

この人たち頭良いんだなと思いました。(笑)絶対に周りの人たちにとっても、合わないなと感じている人とかいたと思うんですけど、それをうまく処理するというか、いい方向にもっていくというか。そういう能力が凄く高いなと思いました。ペアに関しては、自分達ではなくて、講師の方から割り振られるので、すごく気が合ってるなというペアもあるし、ここは合っていないなというペアもありました。でもだからこそ良かったのかもしれないです。本当に真逆の人と出会えて5日間ずっと一緒にやっていけたから、こんなに深く考えたし、相手から学べたこともあったのではないかなと思います。

色々な人たちと話す機会がありました

グロキャン参加にあたってどのくらいの費用がかかりましたか?

20万弱くらいだったと思います。参加費が12万円、航空券が6万円、ホテル代が1万円と延泊代で5千円、食費が1万5千円、移動費等その他雑費という感じです。

タクシーのぼったくりなど無かったですか?

ぼったくりに合ったのかもよく分かりませんでした。お金の計算が苦手で、ベトナムドンから日本円への換算もよくわからなくて。「まあ、いいか」と思いながら支払いをしていました。

海外の雰囲気に魅せられた女子大生の未来設計

今後のことについて、聞かせて下さい

就活活動は普通に行おうと思っています。3年~5年働いて、お金を貯めたいです。会社に入って、世の中の常識や動き、仕組みを分かったうえで、会社を辞めて、ワーキングホリデイで海外を飛び回りたいなと思っています。そんな中で自分にとってここは良い場所だなと思うところ―に定住して、起業をするのか、仕事をするのかやっていきたいと思っています。自然とこんなイメージがわきました。マレーシアに1カ月間留学をしたときくらいからそんな風に考えるようになりました。海外で働くということよりも海外の雰囲気いいなと思うようになりました。日本よりも海外の方が自分に合っていると思いました。あとは、外国人と結婚したいなって思います。(笑)

ベトナムでの成功体験は何かありますか?

自分の思ったことをきちんと伝えたことです。それがあったから最後のミッションもスムーズに進んだし、いいものが出来たなと、納得するものができたなと思います。相手の意見に対して優しさから「そうだね」という感じで肯定をしていました。時にそれも必要ではあるのですが、良い新規事業を提案するためであるとか、良いビジネスにするために、また、良い関係を築くためにはきちんと自分の意見を言わないといけないなと思いました。

海外インターンシップを迷っている人に一言!

中途半端で終わらせないこと、「これしてもいいのかな」とか「こんな質問ださいけど聞いていいのかな」とかそういうのが私はよくあって、後悔したことがありました、思ったことや疑問に思ったことをすべてぶつけることが大切だなと思いました。そうすることで1週間をより高いレベルにもっていけるのではないかなと思います。

インタビューを終えて

”いつかは海外で働く”という明確な目標を持っている彼女が、初めて経験した海外でのビジネス体験は彼女の中に確かな影響を及ぼしているようでした。今後もたくさんの国々を見ていく中で、自分に最も合った環境を見つけ、そして作っていくのだろうと思いました。

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