物事を始めるとき、そこには必ず目的や理由が存在します。
そして目的や理由があって、その先には結果が存在します。
そのアクション、挑戦が自分にとって大きければ大きいほどにその目的・理由ははっきりしているし求める結果も大きいものです。
海外インターンシップは、慣れない土地に行き、慣れない言語での業務が発生するときもあります。お金だってたくさんかかります。準備にもそれなりの時間がかかります。
そんな比較的大きなチャレンジだと思われる海外インターンシップ。
わざわざ大変な選択をし、自分を厳しい環境に置く理由・目的とは一体何なのでしょうか??
キャライズでは、様々な形で、様々な国でインターンシップをする日本人の学生さんにお話しを伺ってきました。
人それぞれに参加の理由や目的、そして得られた力は違い、十人十色なストーリーを聞かせて頂きました。
そこで今回は、海外インターンシップの期間別にみた、参加理由やその理由に対して得られた結果をまとめてご紹介したいと思います!
今回は短期・中長期でインターンシップを分類分けします!
- 1ヵ月以内…短期インターンシップ
- 1ヵ月~6ヵ月…中期インターンシップ
- 6ヵ月~…長期インターンシップ
以上のように分類分けをしようと思います!!
このページの目次
短期インターンシップの参加理由と得られた力
短期インターンシップの特徴
1週間~2週間程度のインターンシップは近年増加しています。
特に東南アジアに増えている傾向があります。この短期のインターンシップの特徴として、
- 企業にジョインし、業務を行うことは少ない
- 無給の場合が多い
- 専門的な知識を必要とはせず、幅広い専門分野を持った学生が参加をすることが出来る
- 夏休みなどの長期休暇に行われることが多い
というような特徴があります。比較的参加のハードルは低く、今後更に長期のインターンシップへ参加をする足掛かりで会ったり、きっかけになるパターンが多いようです。
短期インターンシップ参加者の参加理由や目的
実際にお話しを聞いた学生さん達がどのような目的を持って参加をしたのか、見てみましょう。
- 短い期間の中で自分を厳しい環境の中に置き、成長したい
- 大学生活の中で、「チームワーク」によって何かを成し遂げた経験がなく、チームワークの能力を身に着けたい
- 長期でインターンシップをするきっかけにしたい
- 自分の殻を破りたい
- 今までインターンシップの参加経験が無くて、初めてのインターンシップを経験してみたい旅行で行くのではなく、より成長を感じられそうなインターンシップという形に挑戦したい
などなど、以上のような理由で参加をしている学生さんが多い印象です。
やはり、特徴として、今後のきっかけにしたい、という想いが強いようです。
そして、短期のインターンシップに参加する学生さんは、はっきりとした目的があるというよりは、自分が何をしたいのか、何をすべきなのか、少しまだふわふわしている学生さんが多いというのも理由として挙げることが出来ます。
まだふわふわしている部分をより明確化する効果が、短期インターンシップにはあるようですね!
短期インターンシップの良いところ
しかし、1週間や2週間など、一見短すぎて本当に力がつくのか分からない短期のインターンシップ。そこで短期インターンシップに参加をした学生さんに短期インターンシップに参加をしたことで感じた、短期であるからこそのメリットを聞いてみました。
- 特別な知識を必要とはせず、挑戦しやすい
- 長期休みの1週間で行われるので、大学の勉強や他の予定と両立がしやすい
- 短期集中で、初めてインターンシップに参加をする人には丁度いい長さと濃さ、そして十分な時間
- 健康面の不安や人間関係のストレスが少ない
入り口は比較的入りやすく、道中は濃厚で、出口でじぶんの成長をしっかり感じられることが短期のインターンシップ参加のメリットのようですね!
短期インターンシップ参加者が得た力や経験、バリュー
目的に対して、どのような力を得ることができたのでしょうか
- チームとして動くことの大変さや本質を学んだことで、相手のニーズを考える力がつき、その後参加をしたビジネスコンテストに活かすことができた
- 自分の強みや弱みを知ることが出来た
- アンケート調査などでサンプリングしたものをエクセルやパワポでまとめる力や、発表でそれを伝える力がついた
- 仕事というものをイメージすることが出来た
- 決断スピードが上がり、積極的に動くことが出来るようになった
- PDCA(plan do check act)を何事に相手も意識できるようになった
以上のように話してくれました。
目的と結果を比較した時の所感として、
インターンシップに参加をする理由や目的はふわふわしていたが、具体的な、はっきりとした力や成果を得ている
ということです。
やはり、短期のインターンシップは、参加の目的や、自分のやりたいことがはっきりしない学生にとても効果的なようです!
短期インターンシッププログラムに参加をすべき人!
短期のインターンシップは、参加するハードルが低く、また自分の成長を効率的に感じられることが特徴です。
よって、まだ自分が何をすべきで、何をしたいのか、具体的に固まっていない人は参加をするべきです!!
今回お話しをしてくださった方が参加した短期のインターンシッププログラム
中期インターンシップの参加理由と得られた力
中期のインターンシップの特徴
1ヵ月~3ヵ月と定義した、中期インターンシップは、次のような特徴があげられます。
- 夏休みなどの長期休暇を使って出来るだけ長く現地にて活動をするが、休学等は必要としない
- 短期インターンシップと比べると、専門性を持った業務を行うことが多い
- 企業にジョインすることが多く、期間や企業によっては有給のところもある
- 海外での生活体験がより大きい
短期インターンシップに比べると挑戦のハードルが少し上がります。ですが、長期休暇のみ参加するといった方法を取ることで、休学等の措置を取る必要が無く、卒業を遅らせることはありません。
よって、長期インターンシップ程のハードルの高さは無く、短期インターンシップよりはハードルが高い、文字通り、中級といったところでしょうか。
中期インターンシップ参加者の参加理由や目的
実際に中期で海外でのインターンシップをした学生の参加理由や目的としては
- 業種や専門性にこだわりは無いが、海外で働く経験をしてみたい(イラン 旅行会社)
- 海外で生活をしたい
- スキルを身に付けたい
- 語学力を伸ばしたい
- 発展度合いの低い国や、情勢や治安が比較的不安定な地域で活動をしてみたい(ケニア、ザンビア 病院)
といった声が挙げられました。
短期のインターンシッププログラムに比べて、より「働くこと」にフォーカスを当てる学生が多いようです。
また、短期のインターンシップに比べて現地にいる期間は長いため、生活の体感度合いも高く、現地での生活に価値観を贈学生や、語学的な成長を目指す学生が多いようですね!
中期インターンシップ参加者が得た力や経験、バリュー
そんな中期インターンシップに参加をした学生さんはどのような力を得て帰国したのでしょうか??
- 裁量権を多く貰えたため、日本で同じ期間インターンシップに参加をするよりも働くことや会社への貢献を体感することが出来た
- その国の文化を知ることが出来た
- 外国語での業務を経験することが出来た
- 元々興味があった分野の仕事では無かったが、実際に業務をこなすことで将来に活かしたいと考えるようになった
短期のインターンシッププログラムでは、より自分の成長にバリューを感じた方が多い印象だったのですが、中期インターンシップは成長することはもちろん、より自分の力を会社や属する組織に還元する経験にバリューを感じられるようです。
また、参加理由にあったように、現地で生活をすることにバリューを感じる学生も多い印象です。言葉や文化、食べ物などある程度の期間滞在することで知ることも多々ありますよね!
やはり、生活という観点でいうと、1週間や2週間では、旅行とあまり期間は変わらないために、バリューを感じにくいのかもしれません。
よって中期インターンシップは、比較的入口は入りやすいものの、短期インターンシップよりは少しハードルが高く、また働くことや生活をより深く体感することができるようです!
中期インターンシップに参加をすべきなのはこんな人
中期インターンシップは、夏休みの間だけ、といったように時間的な制約があり、また短期のインターンシップよりも働くことにフォーカスを当てた人が参加をしています。
ですが、短期や長期と比べて中途半端な感じは否めません。
もしできるのであれば、中期のインターンシップよりも、短期や長期のインターンシップをキャライズとしてはおすすめします!
長期インターンシップ
長期インターンシップの特徴
6ヵ月~1年のインターンシップとなると、長期休暇だけではカバーしきれないため、休学等を必要とし、卒業年度が替わる可能性が高くなります。
そんな長期海外インターンシップの特徴は
- ビザや生活費など、準備に時間やコストがかかる
- 卒業年度が替わる可能性が出てくる
- 長期間会社に属するため、中期インターンシップ以上に働くことの楽しさや厳しさを感じることが出来る
- 中期以上に現地の生活に根差したような日々を送ることが出来る
といったところでしょうか。中期インターンシップと比べて得られるバリューがより深くなり、また参加するハードルが上がる感じですね。
長期インターンシップ参加者の参加理由や目的
では、そんな長期インターンシップを経験されたかたの参加理由は、こちら!
- 自分が将来働きたいと思っている機関で働き、その実情が知りたい(オランダ 在オランダ日本大使館)
- 興味のある分野で将来仕事をしたいと思っていて、海外でその分野の事業に挑戦したい(ガーナ NGO団体)
- 自分が学び、得た専門性を使って実際に業務を行ってみたい(インドネシア 日本語教師)
短期や中期と違う点は、より目的やビジョンがはっきりしているという点です。
準備にそれなりの時間やコストがかかりますし、体力も使ます。リスクが大きい分、その覚悟や目的は強く、明確に持っておく必要がありますね!
大変なぶん、得るものは非常に大きいと思われます。
まさに、ハイリスクハイリターン、ですね!
長期インターンシップ参加者が得た力や経験、バリュー
そんな長期インターンシップに参加を空いた学生が感じたバリューは…
- 実際に自分が将来就きたいなと思っていた機関で働くことで、自分にとって良い面と悪い面の両方から見つめ直すことができた。
- 会社の売り上げに貢献し、会社と共に成長をしていると実感をすることが出来た
- 現地の人の生活をより深く知ることができた
- 現地語で生活をすることが問題なくできるようになった
目的や理由がはっきりしていた分、得た力もハイレベルな感じですね。
長期インターンシップは、入り口が狭く、ハードルは高めですが、その分より大きな力や経験を得れたり、また生活や文化、言葉もより深く感じることが出来ますね!
長期のインターンシップに参加すべき人はこんな人
長期インターンシップは既に目的意識がはっきりとしていて、且つ会社への貢献であったり、自分の持っている力を発揮したい、試したいという人におすすめです!
最後に
いかがだったでしょうか?
今回は、短期、中期、長期にインターンシップを分類して、経験者たちの参加理由や、参加した結果得たバリューをご紹介しました!
ですが、何も、長期の方が大きなバリューを得るのだから、最初から目的や将来をはっきりさせて、長期インターンシップに参加をしましょうという話ではありません。
大事なのは、自分の今の状況に合った選択をすることです。
折角様々な形で海外での成長機会が用意されています。
自分に合った形を見つけて、有意義な海外インターンシップライフを送りましょう!!