海外インターンシップには多様な種類があります。
自分で個人的に海外の企業にアポイントメントをとって、会社にジョインする形。エージェントを介して企業を探す形などなど。
そんな中で今回ご紹介するのは、日本の大手企業が主催している海外インターンシッププログラムです!
一般的な海外インターンシップとは形式が少し異なりますので、その特徴や、企業別の開催情報もご紹介!!
このページの目次
日系大手企業が主催する海外インターンシップとは!?
日系大手企業が開催するインターンシップの特徴
日系大手企業が主催し、海外で行うインターンシップにはいくつか特筆すべき共通の特徴があります。
短期間のものが多い
1週間ほどの短期間で開催されるものがほとんどです。
例えば、リクルートやSoftbankが主催しているものになると、現地に渡航する前の2日間ほどに日本にて事前の研修が存在します。その後5日間ほど実際に現地で活動を行うというプログラム構成になっています。
現地に行く前に事前にメンバーとの交流の場があったり、企業についての説明を受けることになります。2日間ほどそうやってインプットし、5日間ほどで現地で活動、最終日は振り返りのようなことを行うことが多いですね。
1週間ほどの時間の中で、企業説明的なフェーズと、現地での活動のフェーズがある場合が多いです。
事業の企画立案・課題解決という形態が多い
1週間という短い期間の中で、事務作業などの業務があることはほとんどありません。東南アジアなどで行われている短期インターンシッププログラムに似ているところがあるかもしれません。
現地に支社を持っている企業に関しては、支社に実際にジョインして、その店舗などの課題に取り組むというプログラムになっていることが多いです。例えば、ユニクロを経営する、ファーストリテイリングのインターンシップの場合は複数の都市でインターンシップが開催され、各都市のユニクロの店舗の経営課題に取り組むという形になっています。リクルートやSoftbankであるなら、企業にジョインするのではなくて、現地で活動されている起業家の方や、主催している企業側から課題が与えられて、その課題に取り組むという形になります。
費用の会社負担が非常に大きい
渡航にかかる費用と、現地での滞在費は負担をする企業が多いです。お金をかけずに海外経験を積むことが出来ます。事前に東京などで研修がある場合、国内での交通費は出ないことも多いですが現地までの交通費や、滞在費は賄われる場合が多いです。リクルートやSoftbank、ファーストリテイリングいずれも現地への渡航費、現地での滞在費はすべて主催企業から支給されます!
選考がある
人気企業の主催となればなおさら、参加したい学生も多くなります。また費用の負担もありますので、誰でもいいというわけにはいきません。
そして何より、この手の海外インターンシップを開催する企業の目的は採用です。
今後自社に入っもらって活躍できそうな人材を囲い込むことが一番の目的なのです。
よって選考をして、参加する学生を事前に吟味していくことは企業にとって非常に重要なことであるといえますし、逆に学生にとっては、主催企業が自分の志望する企業であるのなら、絶好のアピールの場となります!
日系大手企業が主催する海外インターンシップは、学生からも人気があるので必然的に倍率も高くなります。対策はしっかりとしておく必要があります!
主催企業の目的はずばり、”採用”
上述した通り、このような海外インターンシップを主催する企業の一番の目的は採用です。参加によって、本採用の選考に有利に働くことは間違いありません。実際、この手の海外インターンシップに参加をしたことで、特別な選考ルートに乗せてもらえるケースが非常に多いです。
ファーストリテイリングの海外インターンシップに参加をした学生は1年線の時点で参加し、そのまま内定をもらったそうです。1年生の時点でもう内定1社ゲットですね!
日系大手企業が主催する海外インターンシップには以上のような共通した特徴が挙げられます。
日系大手企業が主催する海外インターンシップに参加をする学生の目的
では、このようなインターンシップに参加をする学生はどのような目的で参加をするのでしょうか?
主催している企業への就職を検討している
やはりこの目的が非常に多いです。海外インターンシップは選考倍率も高く、参加をするだけでも大きなアドバンテージとなります。
また、海外という非日常の中で活躍する姿を人事の方に直接アピールすることが出来ます。人事と繋がりを作ることができますので、国内インターンシップと同様の効果も期待できます。
主催企業でなくとも、海外インターンシップの経験は就職活動全体に好影響を及ぼします。
就職活動を有利に進めていくのに、好材料であるといえます!
なるべく費用を抑えて、海外でのインターンシッププログラムに参加をしたい
日系大手企業が主催する海外インターンシップの特徴としてあげたように、費用の多くを負担してくれる場合が多いです。
よって自分で支払う分が少なく、より安価で海外での体験を得ることが出来ます。
海外での短期インターンシッププログラムに参加をしようとすると参加費等で出費が多くなってしまうことが多いです。
しかし、この手の海外インターンシップであれば、参加費などはかかりませんし、自らの出費を抑えることが出来ます。
レベルの高い学生と海外で出会いたい
高い倍率の選考を突破した学生はやはり、優秀な人が多いです。
そんな優秀な人たちと、海外で協力し、競い合う経験は簡単に得ることはできません。
この手の海外インターンシップに参加をする学生は、そのような良質な出会いを求めている人も多くいます。
やはり、主催企業への就職の目的で参加をする学生が多いでしょう。国内でやっているような短期インターンシップをそのまま海外に持って行っているという感じでしょうか?
ですので、英語力を付けたい、企業に貢献したい、といった目的がある学生にはあまりおすすめは出来ないかもしれません。
今人気の、日系大手企業が主催をする海外インターンシップ情報
海外インターンシップを経験した学生にインタビューをした際に、紹介をして頂いたおすすめの日系大手企業が主催する海外インターンシップをご紹介!
株式会社リクルートホールディングス:GLIP Global Leadership Intern program
GLIP Global Leadership Intern program
株式会社リクルートホールディングスが主催する海外インターンシップになります。
就職先としても非常に人気の高い企業であるリクルートホールディングス。そんな人気企業が開催する海外インターンシップは主に毎年夏休みに開催され、毎回多数の応募者が出る、人気のプログラムになっています。
概要(2018年度夏)
新興国に身を置きながら就業体験を積むことができるインターンシッププログラム。そのため「企業が整えたプログラムを通じて、仕事や海外で働く疑似体験をしたい」と考える人よりも、「どんな環境であっても自ら挑戦し、その過程を通じて自己成長を遂げたい」人に向けたプログラムとなります。多岐にわたって事業を展開しているリクルートが作る、非常に内容の濃いインターンシップとなっています。
形態
事業の企画立案です。現地に進出している日本企業の発展に向けて、企画立案~現地の有識者への提案を行います。現地の日本企業等でのフィールドワークもあり、リアルな環境で、グローバルに活躍しているリーダーの想いに触れながら、現地の企業や人々のために、今、なにができるのかを考えます。また、夜にはGLIP事務局のメンターとの振り返りを実施します。
期間
9/7~9/15
約1週間のプログラムとなっています。内訳としては2日間が日本での事前研修、5日間が現地での実践活動、最終日に振り返り、という構成になっています。ですので現地での活動は実質5日間といったところのようです。最初の2日間では、渡航に向けて必要なマインドセット・スキルセットを習得します。未知なる環境下で力強くリーダーシップを発揮していくために、自身のメンタルモデルを探究・自覚化し、プログラムを通じてどう変革させたいか、「自身が目指したい姿」 を考えます。
開催場所
ミャンマーorベトナム
2018年度に関しては、東南アジアの新興国が舞台となっています。両国ともに経済発展が著しい国で、そのような現在発展を遂げている、東南アジアという非日常的な空間を開催場所として選んでいるようです!
派遣先に関しては、合格後に運営再度の方から振り分けられるようです!
費用
自己負担分:パスポート取得にかかる費用・海外保険加入料・事前研修の交通費・事前研修中の食費・現地滞在期間中の食費・その他生活費・空港から自宅までの交通費
会社負担分:ビザ取得に必要な費用・事前研修時の宿泊費・渡航国への往復航空券運賃・現地での宿泊費
海外インターンシップや海外での滞在において出費の多くを占める海外航空券代とや現地での宿泊費、またビザの費用まで負担してもらえるのはさすがといったところでしょうか。
ビザの取得費用まで支給すると明確に記載がある企業のインターンシップはなかなかなく、リクルートの特徴と言えます。
募集資格
大学1年生以上で就業経験のい方
ほとんど応募に関して条件は存在しません。選考に際して英語力が問われることはありません。(実際にそのような記載があります)
選考
1次書類選考→2次面接選考
1次書類選考は、エントリーシートの提出、若しくはSPIの受験のどちらかから選ぶことが出来るようです。また、どちらも提出することも可能で、その場合はどちらかで通過すれば、2次選考に進むことができます。
2次面接は東京・大阪・京都で実施され、遠方の方に関しては、オンラインでの面接も用意されています。面接に関しては複数回実施されます。
人気企業のインターンシップということもあって、人気は非常に高く、倍率も高くなると予想されます。
株式会社FAST RETAILING (ユニクロ)
FAST RETAILING : GLOBAL STUDY PROGRAM
概要
就業体験、現地調査、現地社員との議論をしながら経営課題を解決する戦略を企画立案するというプログラムです。実際に現地のユニクロの店舗に配属をされ、店舗の経営課題を解決するための戦略を立案します。
形態
現地の店舗に派遣され、経営戦略の立案となっています。就業体験、現地調査、現地社員との議論をしながら経営課題を解決する戦略を企画立案します。”その国の人々に何ができるかに気づき、また、自らの人生、可能性を広げる7日間”というテーマでプログラムが作られています。現地経営者と顔を合わせながら、全体のプログラムで感じたビジネスチャンスや課題について議論をするという内容もあるようです。みなさんの人生や仕事の可能性についても具体的にアドバイスを得ることができます。
期間
2月中旬に約7日間開催
こちらも約1週間のプログラムとなっております。7日間という短いプログラムの中で実際の店舗の経営戦略を練るのは非常に難易度が高そうですね。経営者の方々に自らのアイデアをぶつけましょう。
開催場所(2019年2月)
ニューヨーク、ロンドン、シンガポール、上海
アメリカ、欧州、アジアと幅広い国で開催されます。派遣先に関しては、合格後にファーストリテイリングの方から決められます。
費用
往復航空運賃、現地宿泊費はファーストリテイリングの方で負担をしてくれます。他の企業では、東南アジアなどで開催されることが多い中で、このファーストリテイリングのプログラムに関してはアメリカでも開催をされます!
移動費や滞在費が世界でも非常に高い都市でも、移動費や滞在費を自分で払うことなく生活をすることが出来ます。
応募資格
4年生大学、大学院、短期大学、専門学校の全学部・全学科
こちらも応募条件はほとんど無く、幅広い学生が挑戦をすることが出来ます!選考に際する語学力は不問です!!
選考
WEBレポート提出→WEB適性検査→一次選考(グループディスカッション)→二次選考(面接)→最終選考(グループディスカッション)
選考プロセスは結構盛りだくさんです。見てもらって分かるように、グループディスカッションを重要視している印象があります。
株式会社Softbank : ture-tech in global
ture-tech in global
概要
新興国が抱えているリアルな課題に対して、フィールドであるカンボジアに直接出向き、現地の意思決定者に対して課題解決方法を提案するインターンシップです。
新興国・途上国課題に取り組みたい人や、ICTを用いた課題解決に興味がある人におすすめのインターンシップとなってます!ICTというSoftbankならではの最先端テクノロジーをプログラムに盛り込み、参加者の興味をそそります。
形態
課題解決・企画立案。途上国における課題を実際に現地に赴き、ヒアリングなどを通してインプットを重ねていきます。「脳がちぎれるほど考える」というフレーズが使われており、とにかく本気で考える1週間となっています。
ICTを用いた課題解決の提案を直に自治体や法人に行います。言語や文化のみならず、商習慣やコミュニケーションの有様などを学ぶことが出来ます。
期間
約9日間
内訳としては、2日間が国内での事前研修、6日間が現地での活動となっています。
開催場所(2018年春)
カンボジア・プノンペン
Softbankの海外インターンに関しては1か国での開催となっています。
費用
渡航費・現地での滞在費を支給して頂けます。
有様など応募資格
- 国内外の高校・大学・高等専門学校に在籍中の人
- 国内外の高校・大学・高等専門学校を卒業した方
- 期間中に他社にて就業しておらず、28歳以下の方
また更に入り口が広いですよね。(笑)本当に多様な形の優秀な人材をソフトバンクが探していることを示しています。
選考
エントリー→書類選考→面接選考→参加決定
15人が定員となっています。入り口が非常に広く、定員が比較的少ないため、倍率は少し高めになるかもしれません。
日系大手企業が主催する海外インターンシップに参加をすべき学生
まとめ
日系大手企業が主催する海外インターンシップの特徴まとめ
日系大手企業が主催する海外インターンシップの特徴は
- 短期間
- 企画立案の形態が多い
- 費用は会社が負担
- 高ハードルな選考
- 企業の目的は採用
日系大手企業が主催する海外インターンシップに参加をすべき学生の3つのポイント
そこで日系大手企業が主催する海外インターンシップに参加をすべき学生は
- 主催する企業に興味がある人
- 費用を抑えて短期の海外インターンシップに参加をしたい学生
- よりハイレベルな環境・人を求める人
であると思います!
自分に合った選択を!
ですが、やはり、選考という壁は非常に高く、狭き門です。
単純に自分の成長を目的として海外での短期インターンシッププログラムに参加をしたい学生は、まずはプログラム費用を払って、東南アジアなどで開催をされているプログラムへの参加をおススメします!
1,2年生のときにプログラム費用を払って東南アジアなどでの短期インターンシッププログラムに参加をし、その経験を某大手通信会社のインターンシップ選考で披露し、選考を突破。
その後その企業への内定を勝ち取ったという学生もいます。
大手企業が主催する海外インターンシップへの参加は、しっかりと自分の実力をつけてからでも遅くはありません!
自分に合った海外インターンシップの選択をしましょう!!!