インタビュー

日本での内定を断り、本当に興味がある海外×教育事業に携わるためにベトナムへ

写真奥、右から2番目が大島さんです。

スマイル幼稚園でマネージャーを務める大島多希也にお話を伺いました。学生時代の活動から、新卒でベトナムに来た経緯、現在の仕事内容まで、幅広く語って頂きました。

写真奥、右から2番目が大島さんです。

写真奥、右から2番目が大島さんです。

英語と教育に力を注いだ大学時代

まず、自己紹介をお願いします。

大島多希也です。2015年3月に成蹊大学を卒業して、2015年4月からベトナムのスマイル幼稚園で勤務しています。

どのような学生生活を送られていましたか。

大学1年生のとき、塾講師のアルバイトを始めました。高校生への英語学習に力を入れていた職場であり、その影響で自分自身も生徒に教えるために、英語学習には力を入れていました。TOEICの勉強にも取り組みましたが、英語を話す力にはなかなか結び付きませんでした。そこで、英語ミュージカルに取り組んでいる団体に参加しました。活動はすべて英語で、セリフや歌を英語で練習しているうちに、少しずつ英語が話せるようになってきました。

加えて、大学で留学生との交流会に参加したり、外国人向けのホテルで受付のアルバイトをすることで、英語を使う機会をどんどん増やしていきました。もともと留学したかったのですが、結局その思いは果たせず、海外に対する心残りがありました。また、キャリア教育の支援団体を友人たちと立ち上げ、高校生や大学生のキャリアを一緒に考える活動を行なっていました。活動を通して、学生の心を動かすこと、変化が起こることの難しさを実感しました。

自分の作品を披露する園児

自分の作品を披露する園児

就職活動後の決断

就職活動はなさいましたか。

はい、就職活動をして、ある会社に内定を頂いていたのですが、日本で働くことに戸惑いを感じている自分がいました。競争社会で生きていけるのかという不安や、そもそも働くという行為がどのようなことか上手くイメージ出来なかったからです。そこで、せっかく頂いたのですが、内定を辞退することにしました。

大学卒業後、何をしようと思っていましたか。

最初は、世界一周旅行をしようと思っていました。そのアイデアを日頃からお世話になっていた社会人の方に言ってみると、漠然と世界を巡るくらいなら、興味のある分野で一度働いてみたほうがいいよと言われました。話を聞いてもらううちに、自分自身が教育と海外に興味があることがわかりました。

人との縁が導いたベトナム

社会人の方はどんな提案をしてくれましたか。

「ベトナムで幼稚園を建てた友人がいるけど、会う?」と誘っていただきました。その後、すぐに日程を調整していただき、4年生の12月に友人の方(スマイル幼稚園創設者であり、現上司)と話をする機会を得ました。そこでは、どちらかと言うと私自身のことを聞いてもらったほうが多かったです。あとは、実際に現地に行って見てみようと考えました。そこから準備を始め、翌年の2月にはもう1週間のインターンに行っていました。

スマイル幼稚園の外観。笑顔のロゴマークが印象的です。

スマイル幼稚園の外観。笑顔のロゴマークが印象的です。

スマイル幼稚園を紹介されたとき、どう思いましたか。

最初は、そもそも幼児教育とは何なのかということが、よく分かりませんでした。けれど、よくよく考えてみると、三つ子の魂百までという言葉があるように、幼少期に受けた教育は子どもたちにずっと残るのではないかと気付き、やりがいがある職種だと感じました。

インターン期間後、翌年度の四月から新卒として、スマイル幼稚園で働こうと決心しました。

海外で働くことへの不安はありませんでしたか。

友人たちが日本国内で就職する中、人と異なる決断をした訳ですから、みんなと違うことへの恐怖心はありました。その一方で、海外で働いている日本人は少なく、また特にスマイル幼稚園は日本式教育を採用しているため、日本人の働き手の需要を感じられたのは良かったです。

 

スマイル幼稚園について

スマイル幼稚園が掲げる日本式教育とは、どのようなものでしょうか。

スマイル幼稚園では日本式教育として、4つのS、笑顔(smile)、安全(safety)、自立(self-reliance)、マナー(splendid manners)を重要視しています。ベトナムの教育は、スキルを取得することを重視しがちですが、スマイル幼稚園では園児たちが自発的に動いて、様々な経験を積むことを大切にしています。また園児たちは、夏祭りなどの日本の伝統行事を体験し、日系企業の工場見学に行くこともあります。スマイル幼稚園は、日本の文化を発信する役割も担っています。

清潔な園内。

清潔な園内。

大島さんはスマイル幼稚園のマネージャーとして、どのような業務はなさっているのでしょうか。

マネージャーとして、幼稚園の運営全般を管理しています。具体的には、マーケティングから人事、総務、イベントの企画、会計、来客者の対応まで全ての業務に携わります。

仕事のやりがいを感じるのは、どんな瞬間ですか。

全て結果に反映されるという点にやりがいを感じます。例えば、園児たちにこういうことを教えて欲しいと、ベトナム人の管理者にお願いすると、その内容がベトナム人の先生たちに伝えられ、子どもたちへ行き渡ります。

実は、ベトナムのローカル幼稚園は、先生中心でクラスが運営されています。先生が、園児に食べさせ、着替えさせ、絵をかいてあげます。一方、スマイル幼稚園では、園児が自分で考え、自分でやってみることを大切にしています。その方針を先生たちに伝えることで、子供たちの自立が促されました。最高学年の子供たちは、楽しそうに自分たちで配膳をするくらいなりました。教えられたことを吸収し、成長していく園児たちの姿を見るのが喜びです。

また、子どもへの教育は、後々の国の発展に影響を及ぼします。その意味で、社会貢献の度合いが高い職種であると感じています。

大島さんの今後のビジョンを教えて下さい。

現在、スマイル幼稚園はここホーチミンに1つしかありません。今後、ベトナムで園数を増やし、ゆくゆくは東南アジア全体に日本式教育の保育園を広めていきたいです。

 

海外で働くということ

では、インターンに挑戦しようとしている人たちにメッセージをお願いします。

まず、国内・海外問わず、長期インターンをぜひ体験して欲しいと思います。何ヶ月も企業の一員として業務に携わることで、初めて働くとはどういうことかが分かります。就職する前に、その認識を得ているか得ていないかで、就職後の日々が全然違います。

また、働くということにおいては、海外も日本も変わらないと考えています。確かに日本人の多くは国内で働きますが、世界を見ると自国を出て、他国で働くことは一般的です。大切なのは、どこで働くかよりも、自分自身がどう在りたいかということ。それに合わせて、どう働くかを決めればいい。そういう意味で、海外就職は、自身の選択肢を増やすことに繋がります。

また海外で働くことは、日本ではできない様々な経験ができるチャンスです。裁量の大きな仕事を任せてもらえ、海外で働く先輩たちの貴重な経験を聞くこともできます。海外で働くのは普通のことだと思って、ぜひチャレンジして欲しいです。

スマイル幼稚園で、園児は様々な経験を積みます。

スマイル幼稚園で、園児は様々な経験を積みます。

最後に

インタビュー中も、通りがかった先生や園児に、挨拶と笑顔を絶やさない大島さんの暖かな表情が、印象的でした。学生時代から興味があった海外と教育に携わる仕事をしている姿は、たいへん輝いていました。今後の更なる活躍を楽しみにしています。

関連記事

  1. 世界に出れば誰もが日本代表 海外で働くということは日本代表になることである
  2. 海外で仕事するなら英語、って本当? 英語ができなくても海外就職?海外就職に英語は必ずしも必須ではない…
  3. 東京での勤務の後にベトナム・ホーチミン市でインターンシップを行う…
  4. シンガポールのマリーナベイサンズ 実はこんなに大きい東南アジアのポテンシャル
  5. 水上人形劇の取材に来た佐藤さん 「根拠のない自信」はベトナムで身につけろ! 〜100日のインター…
  6. 日本とインドの架け橋インターン@インド・バンガロールvol.2
  7. この列車に乗ってきました マレーシアのクアラルンプールからシンガポールまで寝台列車で移動し…
  8. フィリピンのLCC(格安航空会社)のひとつであるセブパシフィック航空 国内旅行が海外旅行よりも高いって本当?今流行のLCCの驚きの実力…

ピックアップ

写真奥、右から2番目が大島さんです。 日本での内定を断り、本当に興味がある海外×教育事業に携わるためにベトナムへ

スマイル幼稚園でマネージャーを務める大島多希也にお話を伺いました。学生時代の活動から、新卒でベトナム…

水上人形劇の取材に来た佐藤さん 「根拠のない自信」はベトナムで身につけろ! 〜100日のインターン体験で得たもの〜

ベトナムで100日間インターンをしていた獨協大学出身の佐藤剛さんにインタビューさせていただきました。…

東京での勤務の後にベトナム・ホーチミン市でインターンシップを行う真栄城美里さん

今回は東京での勤務の後にベトナム・ホーチミン市でインターンシップを行う真栄城美里さんにインタビューを…

ピックアップ記事

  1. 写真奥、右から2番目が大島さんです。
  2. 水上人形劇の取材に来た佐藤さん

おすすめ記事

  1. 日本での内定を断り、本当に興味がある海外×教育事業に携わるためにベトナムへ 写真奥、右から2番目が大島さんです。
  2. 「根拠のない自信」はベトナムで身につけろ! 〜100日のインターン体験で得たもの〜 水上人形劇の取材に来た佐藤さん
  3. 東京での勤務の後にベトナム・ホーチミン市でインターンシップを行う真栄城美里さん
PAGE TOP