海外インターンシップに限らず、留学、ワーキングホリデーをする際、長期で海外に住みたいと考えた時ときに有効な手段、それが休学でしょう。大学を一定期間休みながら、海外での挑戦に集中することができます。でも、休学をすることで失業が遅れる場合もありますし、懸念点が多くあると思います。
懸念点はいくつかあるものの、休学という選択をとって後悔をしないためにとれる方法はあります。今回は休学という選択肢のメリットやデメリットについて言及しながら、その方法を解説していきます。

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休学とは?
休学は文字通り、大学生活を一旦ストップすることをいいます。休学をする用途は人それぞれで、海外で留学やインターンシップをする人、世界一周などの旅をする人、また日本の地方の学生が休学をして、東京などの都市部で活動をする学生もいるようです。
期間は基本的に半年若しくは1年間の休学を選択する場合が多く、休学の用途に合わせて期間を大学側に申請することになります。
休学のメリット、デメリット
ここからは休学のメリット、デメリットについて解説していきます。
休学のメリット
- かなり長い時間を確保することができる
- 大学を辞める必要がない
- 大学を休んでいる間は学費を納める必要はない
休学をする最大のメリットは、自分の目的に合わせて、大学を辞めることなくかなり長い時間を確保することも可能なことです。(最長2年間としている大学が多いようです)また、基本的に大学を休んでいる間は、学費を支払う必要はありません。ただ、大学によっては休学をするのあたって、大学側に支払い義務が生じることもあり、注意が必要です。

休学のデメリット
- 卒業を遅らせる必要がある場合が多い
- 所属ゼミ等の影響で休学をするタイミングには制限がある
- 大学によっては高額な支払いが発生する
半年や1年休学をすると、どうしても卒業を遅らせる必要が出てきます。想定していた就活時期などとずれるので、その心構えは必要です。また、ゼミの途中で、抜けるのは教授からしても困る部分があります。現に、来年からゼミを控えていた学生で、ゼミの選考に通ったのにも関わらず、1年間海外に行くと話したところ、選考合格が取り消しになったという話しもききました。
メリットで、学費を納める必要がないと書いたのですが、実は大学によっては休学に際して、休学費の支払いを請求しているところもあります。一般的に国立大学では休学に際しての支払いはない場合が多く、私立大学で、費用が発生する場合が多いようです。

休学に際してかかる費用
上のデメリットでも述べたように、休学に際して費用を請求してくる大学もあります。主には私立大学になりますが、大学によっては非常に高額な請求をされるようです。
例えば、早稲田大学の場合、たとえ休学中であったとしても休学の費用として総額約10万円を支払う必要があります。ですが、早稲田の10万円は寧ろ安い方と言えますね。慶應義塾大学は、在籍基本料+施設設備費+その他の費用で法学部で約25万円、医学部となると約40万円の費用が発生します。
変化している、休学に対する考え方
以前は休学という選択肢がそもそもマイノリティでした。ですが近年は休学という選択肢を取る学生が増加しており、休学に対する考え方も変化しています。また、休学費の請求を不服に感じる学生も増加をしていて、減額のための署名運動などを行う学生も現れています。
慶応大学から広がる、休学費減額の要求活動
上記にもあげたように、慶応義塾大学は休学費が非常に高額です。そんな高額な休学費用を減額してもらうべく、慶応義塾大学の学生数名が発起して運動を始めました。また、その運動に呼応するような形で、フェリス女学院大学でも、休学費減額の署名運動が始まったようです。
「慶応義塾大学 休学費用の減額活動」というFacebookページもありそこで彼らの活動の様子を知ることができます。投稿が少し古いのと、貼ってあるリンクが無効になっており、結果どうなったのか分からないのですが、そのような運動が起こるほど、休学をしたいという学生が増加をしていることに間違いはありません。

休学による卒業の遅れは、就活活動を不利にするのか
これは完全に否です。2年間の休学で2年卒業が遅れた方でも、就職活動を非常に有意義なものにしている方々がたくさんいます。寧ろ、休学を志す人はそれだけの目的意識がある人が多いです。よって、2年休学をしたという言葉にネガティブな響きは全くなく、むしろ面接官の興味をひくことができるでしょう。
大事なのは、1年間ないし2年間、休学をして、何をおこなってきたのかを語ることができるということです。休学をしていたことに興味を持ってもらっても、その間何をしていたのかきちんと話ができないのであれば意味がありません。自分が休学をしてどのようなことをしたのか、それによってどのような成長があったのか、また困難があったのか、整理をしておくといいでしょう。
海外での経験は、それ自体が自己分析的な側面を持ち得ます。自分がいままで育ってきた環境とはちがう環境の中での活動を通して、改めて自分を知る機会になるはずです。自分の進路を決めるにあたって、そうした分析は必ずプラスになるでしょう。
休学という選択肢をとって後悔しないために
①ブレない目的をもつ
休学せずとも、留学やインターンシップをしていく中で最も大切なのが目的を見失わないことです。休学という選択肢をとり、より長期間の活動を始めた際にも、目的を見失わずに、その目的に向かってしっかりと進んでいくことで、帰国後就職活動をおこなうにしても、送り出してくれた大学教授や両親に話をするにしても、相手も満足をしてくれるような説明ができるはずです。
②事前の準備を怠らない
休学期間をより有意義にするために、日本で事前にできることはきちんとしてから行きましょう。現地での活動に際して、日本で事前にできることがたくさんあるはずです。語学的な部分に健康面知識のインプットなど、休学を決めてから、なるべく早い段階で準備をし始めて、万全の状態で臨みましょう。
③帰国後の流れを把握しておく
自分が休学して海外で活動をし、その後帰国してからどのような状態になっており、何をしなければならないかを把握しておきましょう。例えば4年生を休学するとなると、就職活動と海外での活動が被ってしまうこともあります。もしかすると、現地でESを提出したり、最近はSkype等でオンラインでの面接を行う企業も増えているので、現地で進められる就職活動もあるかもしれません。
現に私は4大学年を休学し、ある企業に海外からESの提出、Skypeによる面接を経て内定をいただきました。比較的規模の小さな企業は採用活動をはやく始めるところが多くあるので、就活スケジュールをきちんと把握しておきましょう。帰国後本格的な就職活動を始めるにしても、その練習ともなり得ます。

さいごに
どうでしたか?この記事を読んで、休学に関して少しでも理解が深まったのなら嬉しいです。また、休学を検討している学生の背中を押すことができたなら幸いです。充実した休学をしての活動をキャライズは応援しています!
また、休学をすることはそれなりにハードルが高いことでもあります。いつかは休学をしたいと考えているけど…という状態の方は、まずは長期休暇を利用して短期のインターンシップに参加をすることをおすすめします!
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