今回特集するのは「留学・海外でインターンシップとお金」。海外で生活をしたり、活動をするのにお金の問題は常に付いてきますよね。実際留学や海外インターンシップを断念する人の理由の多くはこの費用の問題です。
そこで今回は留学や海外インターンシップの人気国別にかかる大体の費用をご紹介します!
また、探してみると、留学やインターンシップに際して費用を捻出する方法は実はたくさんあります。そんなお金を捻出するうえでおすすめしたい主要な奨学金等をご紹介!!
あなたが必要な”留学・海外インターンシップのお金”の情報がきっと見つかるはずです。
このページの目次
海外留学・海外インターンシップ人気国別費用一覧
海外での活動をの場所として人気のある上位5カ国でかかる生活費をまとめ、比較してみました。
今回は比較のしやすい生活費で限定し、各国の生活費にどの程度違いがあるのか比較をしてみました。
フィリピン(マニラ)
生活費(マニラ)
家賃:3500ペソ~10000ペソ(約7300円~約31000円)
光熱費:3000~5000ペソ(約約6200円~約10000円)
通信費:1000ペソ前後(約2000円)
食費:9000ペソ前後
合計
16500ペソ~25000ペソ=約35000円~約52000円
平均:43500円
フィリピンで1カ月生活をするとき、娯楽費を除いた費用は約5万円くらいのようです。しかし、航空券代の発生や、語学学校に通うなどとすると更に費用はかかります。
韓国(ソウル)
生活費(ソウル)
家賃:50万ウォン~100万ウォン(50000円~100000円)
光熱費:8万ウォン~20万ウォン(8000円~20000円)
通信費:8万ウォン前後(8000円)
食費:30万ウォン~50万ウォン(30000円~50000円)
合計
96万ウォン~178万ウォン=約95000円~約180000円
平均:137500円
韓国ソウルで1カ月生活をすると、生活の質によって変動しますが、10万円~20万円程の生活費がかかります。日本と同じくらいかなという所感です。
アメリカ(NY)
生活費(NY)
家賃:$500~$1500(約60000~約180000円)
光熱費:$100(約12,000円)
通信費:$70~$120(約8000円~約14000円)
食費:$250 ~$400
合計
$920~$2120=約100000円~約250000円
平均:175000円
NYは、家によって家賃に大きな差があります。学生や新卒の社会人は基本的にシェアハウスをするようです。総じて日本よりも少し高いかなという所感です。
オーストラリア(シドニー)
生活費
家賃:AU$300ーAU$600/週 (約24000円〜4万8000円)
光熱費:AU$80-AU$110(約6400円〜9,000円)
通信費:AU$90~AU$180(約10000円~16000円)
食費:AU$200~AU$400(約16000円~約32000円)
合計
AU$300×4+AU$370~AU$600×4+AU$370=1570AU$~AU$2770=125000円~220000円
平均:122500円
シドニーは、家賃を/週で計算することが多いそうです。近年物価も上がっており、やや高くかかるイメージです。
イギリス(ロンドン)
生活費
家賃:500ポンド~1000ポンド(約73000円~約150000円)
光熱費:100ポンド~200ポンド(約15000円~約30000円)
通信費:25ポンド~75ポンド(約3700円~約11000円)
食費:200ポンド~300ポンド(約15000円~約45000円)
合計
825ポンド~1575ポンド=約120000円~約230000円
平均:175000円
ロンドンは日本よりも多少高いかなというイメージです。ただ、家賃や食費など、節約具合によって大きな差がありそうです。
ベトナム(ホーチミン)
生活費
家賃:4000000ドン~8000000ドン(約20000円~約40000円)
光熱費:60000ドン前後(約3000円前後)※家賃に含まれていることが多い
通信費:30000ドン~50000ドン(150円~250円)
食費:4000000ドン~6000000ドン(約20000円~約30000円)
合計
8090000ドン~14110000ドン=約40500円~約75000円
平均:57750円
桁が多くて少しビビると思いますが、大丈夫。ベトナム最大の都市、ホーチミンに住んでも月5~6万円で生活が出来ます。
まとめてみるとこんな感じになります。もちろん、生活費が安い方がお金はかかりません。が、物価はその国の発展状況の指標にもなり得ます。物価が高い国はそれだけ発展がすすんでいるということでもあり、生活費が高いから、安いからという理由だけで留学・インターンシップ先を決めることはおすすめしません。
実はたくさんある!?海外留学・インターンシップに向けてお金を調達する方法
さて、お金の話を続けてきました。生活費のみの比較ですが、やはり国によって大きく異なることがわかります。また上で述べているのは生活費のみとなります。航空券やビザ、その他もっと費用はかさみますよね。
でもはっきりいます。
留学やインターンシップをお金が理由で断念するのは勿体ない!!
日本ほど海外へ行くことを応援してくれている国はなかなかありません。日本国パスポートは世界最強です。ビザなしで入国が可能な国数は世界で1番多いです。
そして、たくさんの返還不要の奨学金制度が存在します。
今回はそんな無数にある奨学金制度の中からおすすめの奨学金制度を3つ紹介します。
①トビタテ留学JAPAN
言わずと知れた文部科学省による半官半民の留学促進プロジェクト。
奨学金制度としての規模が非常に大きく、またそれに伴い採用人数も非常に多いです。
しかし、このプロジェクトは2020年までのプロジェクトであるということは知っておかなければなりません。申し込みを渋っていたら、制度自体が終了してしまうので、思い立ったらすぐ行動!!
トビタテ留学JAPANの給付額
奨学金:月額6~16 万円(※応募するコース(大学全国コース or 大学オープンコース)や留学先地域により給付額は異なります)
留学準備金:15万円もしくは25 万円(※留学先地域により給付額は異なります)
授業料:30万円もしくは60万円(※大学・大学院で留学計画に沿った専門分野を学ぶための授業料のみが対象。語学の授業料のみの場合は支援対象外です)
すべて返済不要
選考プロセス
年に2回選考が行われます。
1次選考が書類選考で、自分の留学計画を審査されます。
2次試験は、面接、プレゼンテーション、グループディスカッションです。文部科学省で行われ、面接官は主に企業の人事の方々です。
倍率(8期時)
- 理系、複合・融合系人材コース :採用人数220名 応募者数552名 倍率約2.5倍
- 新興国コース :採用人数80人 応募者数182人 倍率約2.3倍
- 世界トップレベル大学等コース :採用人数100人 応募者数185人 倍率約1.9倍
- 多様性人材コース :採用人数100人 応募者数577人 倍率約5.8倍
- 合計 :採用人数500人 応募者数1496人 倍率約3倍
おすすめポイント
- 手厚い奨学金
- トビタテ合格者のコミュニティ
- 自分の理想の留学が実現できる
返済不要で、且つ充実の奨学金額となっており、非常に手厚いと思います。また、合格者の縦横のつながりは非常に強く、このコミュニティに大きな価値を感じます。
複数あるコースの中から選択をし、自分自身で留学計画を決めて提出するため、自分の理想の留学計画を実現することが出来ます。勉強、スポーツ、アート、何でも大丈夫なんです!
実はこのサイト内に、トビタテ合格のコツをまとめたページがあるので是非チェックしてみてください↓
トビタテ留学JAPAN、合格のコツ・方法~留学計画・自由記述の書き方編~合格した、自由記述大公開!!
トビタテ留学JAPANに関して更に詳しい情報はこちらから↓
本サイトで取材したトビタテ留学JAPAN合格者の記事↓
「イランは凄く良いところです!」と語ってくれたトビタテ留学JAPANを活用してイランで働く女子大生
アフリカに勤務!トビタテ留学JAPANを利用してザンビアとケニアの病院で働いた女子医学生
②孫正義育英財団
次にご紹介するのが、あのSoftbankの社長の敏腕経営者、孫正義さんが設立された財団です。
「未来を創る人材の支援」を掲げ、日本の将来を創っていく若者を支援したいという孫さんの想いから立ち上げられました。
この財団の最大の特徴、それは募集対象年齢が”25歳以下”。”~歳以上”は無いんです。(笑)HPの財団性の紹介ページを見てもらうとわかりますが、まだ幼い子供から大学生まで、幅広い年代の財団性がいます。
しかし、この財団は一部の才能を持った若者を応援する要素が強いです。というのも
- 分野は問わず、国際大会または全国大会規模のコンテストにて優秀な成績を収めた方
- 国際的に通用する資格を所持、または団体に所属している方
- 学業や研究活動において、明らかに秀でた成績や成果を持つ方
- 起業準備中又はすでに自身の経営する事業にて業績を出している方
- 財団事務局の論文選考で優れた思考を発揮している方
なかなかハードルが高そうですよね。しかし、その分財団性の待遇は凄まじく、
共同施設”Infinity”の利用
全財団生が利用できる施設を渋谷キャスト(東京都渋谷区)内にて提供しています。研究や開発などの様々な活動や、財団生同士の交流の場として活用することが出来ます。
イベント参加権
財団理事をはじめとした、各業界の専門家や有識者による講演会・ネットワーキングイベント(不定期)を開催します。
支援金の給付
進学・留学に限らず、将来経験したいことや今後成し遂げたいことを応援するための支援をひとりひとりに検討してもらえます。選考過程で支援内容・金額が決まります。(給付期間:最長4年間)。
給付された支援金には、原則として返済の義務は無し。支援金給付者の進路、その他一切については、本人の自由とし、利用することが出来ます。
選考プロセス
1次書類選考→2次面接→3次プレゼンテーション→採択 という流れのようです。
倍率
応募人数の開示がされていないので、倍率は分かりませんが、2018年の支援人材に51人の方々が採択をされたそうです。
まだ創設されて日が浅く、情報もそれほど多く出回っていませんが、「異才」を発掘し、支援するという内容になっています。
興味がある方は是非チャレンジして、その全貌をキャライズにも教えて下さい!(笑)
詳しい情報はこちらから↓
③日本語パートナーズ
この制度は、日本語を海外で教えたいという学生向けの制度となっています。
独立行政法人国際交流基金(The Japan Foundation)という総合的に国際文化交流を実施する日本の専門機関が行っています。
私自身あまりこの制度のことを元々は知らなかったのですが、インタビューをさせて頂いた方の中にこの制度を利用されている方がいて、知りました。
良い制度だなと思ったので紹介をさせて頂きます!
具体的に何をするのか
この制度は奨学金というよりはプログラムに参加をする形になります。
日本語を外国で教えたいという想いのある学生にとってはとても充実の内容となっています。具体的に行うことは
- 現地日本語教師のアシスタントとして授業をサポート
- 日本文化の紹介を通じて、派遣先の生徒や地域の人たちと交流
- 現地の言葉や文化を習得
といった内容となっています。東南アジアの国々に国から派遣をされて、日本語教師として勤務をすることになります。
参加資格
- 満20歳から満69歳で日本国籍を有する方
- 日常英会話ができる方
- 派遣前研修(約1か月間)に全日程参加できる方
日本語を教えたという経験は必要ないようです。上記の条件に当てはまり、アジアで日本語、日本の文化を広めたいという方は振るって応募しましょう。
充実のサポート体制。お金や研修制度
- 派遣前研修でしっかり準備することが出来ます。事前の研修によって生活や活動に必要な現地語、現地事情、現地日本語教師への協力方法などの知識を身につけることができます。
- 国際交流基金アジアセンターのサポートで、滞在費、往復航空券、旅費などを支給し、住居を提供してもらえます!また、国際交流基金アジアセンターと現地のスタッフが連携を取り、活動をサポートしてもらえます。
研修制度、金善的な支援共に非常に充実していると思います。海外生活が少し心配な方でも安心してチャレンジが出来る場が整えられています。
因みに
シンガポール:月額150,000円程度
タイ:月額120,000円程度
ミャンマー:月額150,000円程度
インドネシア:月額120,000円程度
という充実の滞在費が支給されるおようです。東南アジアの国々で背活をするのであれば、十分な支援内容であるといえますね!
選考に関して
1次書類選考→2次面接選考→採択→事前研修→派遣
という流れのようです。
1次書類選考では自分の経歴、応募動機、自己PR(心構え・特技)、帰国後のプラン、海外経験等をアピールしなければなりません。添削を重ねながらしっかり準備をしましょう。
2次選考は面接になります。面接では英語力のチェックもあるそうなので準備をしておきましょう。
日本語パートナーズの詳しい情報はこちらから↓
本サイトで紹介をしている、日本語パートナーズの学生さんの記事↓
海外での活動を両親が心配するのは当たり前。両親との衝突の中で彼女が気付き、そして実践したこととは!?日本語パートナーズの一員としてインドネシアで日本語を教える女子大生
さいごに
いかがでしょうか?
今日ご紹介した制度は氷山の一角の一角です。探せばいくらでもありますので、自分に合った奨学金制度を利用して、充実の海外生活を送りましょう!!!