海外インターンシップ、留学など。
いや、すべての物事に関して必ず相談をする相手がいますよね。
それは両親です。
生まれてからずっと自分のことを見てくれていて、一番の理解者である両親に人生の中で相談することは多々あると思います。
まして、海外で生活をすることを親に黙って、そのまま行っちゃうって人はあんまりいないと思います(中にはそういう人もいますが…)
でも絶対に黙ったまま海外へ行くべきではありません。
例え海外でも、遠くに離れていたとしても親は自分にとって一番近しい存在で、それは心理的な部分もそうであるし、事務的な部分でもそうです。
海外で何か問題が起こった時、親の手助けは必要不可欠です。
僕自身、最初はやはりひとりで海外に行くことに心配をされました。
でも、僕自身色々調べて、両親が安心できるように努めましたし、両親も僕の話しにしっかりと耳を傾けてくれました。
その後は海外へ行くことを毎回応援してくれますし、背中を押してくれます。
感謝していますし、海外でもこまめに連絡を取って、協力してもらっています。
今、両親と関係が悪くて海外で協力を仰げないと思うと正直恐ろしいです。。
まずは2つのシチュエーションを紹介します。
このページの目次
両親と合意を得られず残念な結果になってしまった事例
事例①
例えば、こんな人がいました。
20歳の大学2年生で休学をして、東南アジアでインターンシップをしていた、Aさん。
Aさんは、期待と少しの不安を抱えながら、東南アジアのある国に渡航しました。
両親に愛情をたっぷり注がれて育ったAさん。やはり海外へ行くと決め、両親に相談をすると反対されました。無理もありません、親は心配なのです。
が、Aさんは両親が自分の挑戦を邪魔しているんだと勝手に判断し、話し合うことを拒否。お金は自分で工面するからと言い放って自分ですべて進めてしまいます。
そしてろくに親の言うことに耳をかさず、勝手に渡航してしまいました。
生活にも慣れてきて、人脈も広がったAさん。
目上の方とご飯を食べに行ったりといったことも多くなってきて、そんな生活に充実感を感じていました。
そんな時、現地の日本人経営者の集まりに参加をさせて頂くことになった、Aさん。
当然わくわくし、当日を迎えそのまま打ち上げに参加をすることになりました。
周りの方々から勧められて、苦手だったお酒も頑張って飲んでいたところ、酔いが回ってきて更に楽しくなってきました。
そして気が付くと朝。家のベッドで目覚めました。「あー帰ってきてそのまま寝てしまったのか」と思っていたところ、バッグが見当たらないことに気が付きます。
どうやらどこかへ忘れてきてしまったようです。財布も形態もパソコンも入っていたのに!
行ったレストランに連絡をしても忘れ物は無かったとのこと。そして一緒にお酒を飲んだ経営者の方々も同様飲みすぎで記憶がないとのこと…
さて起きてしまったことはしょうがありませんが、やっぱり焦ります。
どうすべきか、親に相談しようにも連絡しづらい…でもクレジットカードを止めたり再発行には協力してもらわないと…
そんな風に迷っているうちにカードは不正に利用され、多額の請求が。。。
これは実際の体験談です。
両親ときちんと話し合いをして、双方の納得の元で渡航をしていればこのような事態はおきません。
こうなってしまっては、親の言うことが正しかったと言われても仕方がありませんよね?海外で大きな問題が起きてしまったのだから。
最初から行くべきじゃなかった、そう言われてしまっても仕方がありません。
そんな出来事のあとに充実した海外生活が送れるわけもなく、精神的に不安定になってしまい、途中で帰国をしてしまいました。
事例②
また次の例はいたってシンプル
今までなかなか自発的な行動が出来ずにいた大学1年生のB子さん。
でも自分を変えたい、殻を破れるような体験をしてみたいと心の中では思っていました。
そんなある日、尊敬する先輩から「海外での経験は、自分を変えるきっかけになるよ!」との助言をもらいます。
あまり自信は無いけれど、折角の大学生活です。自分を変えたいと思い、海外へ行くことに決めます。
そこで親に相談するも、「どうして行くの?」「安全は?」「お金は?」と色々質問されるうちに自信を完全になくしてしまい、来年また考えようと思って今回は断念。
を繰り返し、結局海外に行くことは無く4年間、終~了~卒業~となってしまいましたとさ。
これもとても勿体ないですよね。
断言します。
留学でもインターンシップでも、海外に行くなら、早い方が良い。
海外へ行くことが学生生活のゴールとなってしまうのは非常に勿体ないからです。
海外へ行ったことで感じること、学ぶことが多々あります。でも大事なのはそこからです。
感じたこと、学んだことをその後どう生かし、アクションするかが大事です。海外での経験はゴールではなく、プロセスとするべきです。
そして、これは遅くても早くても関係ないですが
少し反対されて行くのを諦めるなんてもっと勿体ないことです。
愛情を注いで育てた我が子が自分の殻を破りたいと挑戦しようとしていることに、親が全く喜ばないはずがない!
両親は反対しているのではなく、心配しているのです。
今回はインタビューをしていった中で、皆さんから教えて頂いた、両親との合意をシチュエーション別にご紹介していきます。
両親の合意を得る方法、シチュエーション別
ここからは、シチュエーション別に両親の合意を得る方法を考えていましょう。
すべてにおいて言えることで、ここでのキーワードは「ニーズ」です。
①安全の担保は出来ているのか?もしものことがあったら大丈夫?
これが両親が心配する最も多いトピックであると思います。
実際インタビューをさせてもらった方々のほとんどがこのトピックで両親から少なからず反対をされていました。
このトピックでの両親のニーズとはいったいどのようなことでしょうか?分解をして考えてみましょう。
- 現地の状況が知りたい
- 現地で滞在するの安全を確保して欲しい
- 病気やケガに対して対応はできるのか
- 受け入れ期間はどのような団体なのか
以上のような感じになるかなと思います。
とにかく親のニーズが満たされるように情報を集める必要があります。
ここでは、ある方の事例を用いて説明していきましょう。
C君は大学2年生で海外インターンシップを検討しています。
ですが、御両親から、現地の安全に関して心配をされていて合意を得ることが出来ませんでした。
現地の安全について、両親を納得させるにはどうすればよいでしょうか?
影響力のある第三者の意見を取り入れるべし
ここでおすすめの手法、それは第三者にコメントを頂くことです。
安全なのか分からない、受け入れ機関は問題ないのか?といったことを言われれば、自分で調べてそれを説明する必要がありますよね。
もちろんそれは大事で必要なことです。
自分自身でくまなく調べて、説明をすることで熱意が伝わるという効果もあります。
でも主観的な意見だけだと、「行きたいからそう言えるんじゃないのか?」という風に捉えられることもあります。
そんな時に効果的なのが、第三者の意見です。
また、その第三者がある程度の影響力を持つことも大事だと思います。友達から聞いた意見よりも大学の教授の声の方が説得力がありますよね!
自分の所属するゼミの教授などにコメントをお願いすると良いでしょう。
もちろん嘘をつくのはいけません。教授にきちんと第三者の客観的な意見をくれるようにお願いをしましょう。
わざわざ自分のところに意見を求めにくるんだという熱意は絶対に伝わりますし、教授もきっとあなたにとって悪いようにはしないはずです。
また、教授などの影響力のある方にお願いをするくらいに本気なんだというその熱意も両親に伝わるでしょう
保険にしっかりと加入し、現地での医療制度をきちんと説明できる等になるべし
保険には必ず加入しましょう
現地での事故や病気の際に大きな助けとなり、もしもの時にものすごく頼りになります。
ちなみに私の友人は海外で酔っぱらって玄関の前で寝てしまい、スマホや財布などすべてを失いましたが、保険にきちんと加入していたおかげで、ほとんどお金として返ってきました。
ここではいくつか、インタビューをしていく中で教えて頂いた保険をご紹介します。
インタビューで紹介のあった保険一覧
東京海上日動
こちらの保険は、大学の交換留学など、大学を通じて留学やインターンシップを行う際に、推奨されることが多いようです。大学で提携しているパターンの際は一般で加入するよりも割引があるようです。是非大学に問い合わせをしましょう。
また、特徴として海外でも連絡が出来る24時間対応デスクが存在します。緊急時はいつ訪れるか分かりませんし、そうなった時に日本語で対応をしてもらえるので非常に心強いです。
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「イランは凄く良いところです!」と語ってくれたトビタテ留学JAPANを活用してイランで働く女子大生
HS旅とも
旅行代理店のHISグループが所有する海外旅行保険専門の保険会社で、2005年に設立された新しい保険会社です。インターネットで簡単に申し込みをすることが出来ます。目的地別で保険料が変化するので、自分の留学プランに合わせて、無数の組み合わせのプランから自分に合った契約をすることが出来ます。とにかく保険料が安いのが特徴。また高額なプランを設定することで治療費を無制限にすることも可能。アメリカなど、医療費が高額な場合は利用するといいと思います。
HS旅ともを利用しながらのインターンシップ体験記↓↓
ベトナムでの2つの短期インターン、そして日本で長期インターンをこなす“インターンシップマスター”の胸の内とは・・・
カード付帯の保険
カード付帯の保険は、クレジットカードに元々付帯している保険で、特徴として、新たに保険としての契約を結ぶ必要が無く、よって追加での保険料の支払いが必要ありません。
ただ、このクレジットカード付帯保険はお手軽なのですが、その分補償内容も他の海外保険に比べて手薄な印象ですし、また保険の有効期間も90日までのモノが多いです。よって長期の海外滞在には向いていません。
カード付帯保険を利用しながらの短期インターンシップ体験記↓↓
求めたのはより”厳しい”環境。ベトナムでの短期インターンシップで、困難を乗り越えて学んだこととは!?
今回紹介している保険はほんの一部で、世の中にはたくさんの海外保険制度が存在します。現地の保険に加入したり、海外の保険を利用するのも手段のひとつです。
保険はたくさん比較・検討をして、保険制度を頭に入れ、きちんと説明できるようになりましょう!
現地の保険や海外の会社の海外保険を利用しながらのインターンシップ体験記↓↓
大使館で働くということ。現場に立ったからこそ知った憧れの場所のリアルとは!?
行ってみたら仕事が無かった…ガーナで経験した困難、そしてそこからの挑戦
また、保険だけではなく、現地でけがをしたときや病気になった時の動き方は頭にい入れ、説明できるようになりましょう。
②お金はどうするの!?
お金の問題はやはりネックになる問題です。
海外での長期滞在には多額のお金がかかります。
両親としても心配をするのは当たり前です。
もちろん、バイトをして貯めるという手が一番確実に且つ自分自身でお金を稼ぐことが出来るので、手の一つではあります。
しかし、バイトをしてお金を貯めるのは時間がかかりますし、私としてはその時間を留学や海外インターンシップの準備に充てる方が優位意義だと思います。
よそこで今回紹介をしたいのが、様々な種類のある奨学金制度です。
キャライズのコラムで詳しく説明をしておりますので参考にしてみてください!↓↓
留学・インターンシップとお金。1ヵ月でかかる費用、人気国別一覧&奨学金など、費用捻出方法
バイトにせよ、奨学金にせよ、自分の留学費用を自分で用意したという事実は熱意が伝わりやすく、また自分としても、金銭的に親に頼らずに済んでいるという自信にも繋がり、より海外生活の充実に繋がります!!
③やる気はあるの?どうしていきたいの?
これもやはり親としては気になるところでしょう。
自分の息子や娘が海外に飛び出したいと言って来た時、具体的に何がしたいのか、なぜ行きたいのか。しっかり把握したいと思うと思います。
これはもしかすると親として、1番気になるところなのかもしれません。
自分が現地になぜ行きたいのか、現地で具体的に何をするのか、そして帰国した後にどうなっていたいのか。
自分自身にしっかりと問いかけ、そして人に語れるようになっておきましょう。
普段から、友人や先生などに自分の留学・インターンシップの計画を話しておくといいかもしれません。
また、やる気の部分に関しては上記の①②③をしっかり行って伝えれば絶対に伝わります。
有意義な海外生活を送るために、御両親の合意をきちんと得てから渡航をしましょう!
最後に
いかがでしたか?
この記事を読んでくれた方はもうお気づきかもしれませんが、今回紹介したことって全部
自分のために必要なこと
なんです!
安心安全を確保することも、お金を工面することも、自分の目的の明確化も…
全部自分のためにすべきことなんです。
自分の子供が、挑戦しようとしていることを邪魔したい親なんていません。
自分にとっての一番の理解者である両親が納得できない部分があるということは、自分の留学・海外インターンシップを充実したものにするためにまだ不足しているところがあるということです。
もう一度言います。
大事なことは親のニーズをしっかりと汲み取り、手を抜くことなくとことん向き合うこと。
そして
それは全部自分のためでもあります!
充実した海外での活動を始めるためにしっかりと両親の合意を得ましょうね!!
両親との向き合い方を詳しく語ってくれた安部さんのインタビュー記事です↓↓
外での活動を両親が心配するのは当たり前。両親との衝突の中で彼女が気付き、そして実践したこととは!?日本語パートナーズの一員としてインドネシアで日本語を教える女子大生